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マーサ、あるいはマーシー・メイ(Martha Marcy May Marlene) [DVDやら映画やら]

当然エリザベス・オルセンさん目当てで観たのだが、こわかった。これはサスペンス、社会派ドラマというよりはホラーに近い。ホラー映画ではないけど精神的にホラーでした。カルトの怖さがエリザベスさんの挙動に現れる。ああ嫌だ。服従させる話法とかやり方とか、知りたくも無いですが、知っておかないと取り込まれそう。あんな友人たちは欲しくないです。マーサも姉にすべてを打ち明けていれば良かったものの。自分でなんとかできると思っていたんでしょうか。「終わりは始まり」と言わんばかりのエンディングが秀逸。観終わった後も緊張させます。どうしても暗い未来が見えてしまって滅入りますが。マーサが姉の下で何かするたび、過去のカルトグループでの行動の場面につながるのは、視覚的にも説得力ありすぎ。カルトリーダーがギター弾き語りでマーサに捧げる歌を歌うのだが、これがまたよく聴くと気持ち悪い。ポリスの「見つめていたい」に匹敵する、自己中心・ストーカー・俺にひれ伏せ的ソング。観ていて少し連合赤軍を思い出します。赤軍の「総括しろ」がカルトリーダー言うところの「証明しろ」ってところでしょうか。姉さんの旦那さんが可哀そう。ちょっとエッチなところが見れたが、怖くて頭に入らんかった。タイトルの「Martha Marcy May Marlene」の Marlene はなんだろうと思ったら、カルトの電話で使われている名前だった。そうすると、「マーサ、マーシーはたぶんマルレーネ」とか「マルレーネになる」とかそんな感じだろうか。だけどよく出来た映画なんでしょう。ああ怖かった。天気良い。


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