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バンカー・パレス・ホテル(Bunker Palace Hotel) [DVDやら映画やら]

「ゴッド・ディーバ」の監督、エンキ・ビラルさんの映画なので観た。観ながら、ルキノ・ヴィスコンティさんの映画「地獄に堕ちた勇者ども(La Caduta degli dei / The Damned)」とか、太宰治さんの小説「斜陽」を思い出してしまった。なぜだろう。偉そうな人が没落してしまうからか。バンカー・パレス・ホテルとは、早い話が「防空壕」のようである。安全なのは地下。だからモグラでどんどん地下に逃げる。観ていてどういう状況か分からなかったが、おそらく内戦とかで追われた大統領側の人たちが地下に非難した。地下で安心だと思っていたが・・・という話しか。観ている限り、具体的な状況説明はなくて、役者さんの言葉に頼るしかない。肝はホテルの従業員がみなロボットとかアンドロイドとか機械である点。もしかするとアンドロイド対人間という世界なのか。しかし人間らしいレジスタンスもいて、そうでもなさそうだ。だがちょっと考えてみると、故障とか銃で撃たれたりとかしない限り、人間か機械かわからない。それだけ良くできたアンドロイド。だから、彼も・彼女も、実はアンドロイドだったりするかもしれない。入れ替わった人間と思われるのも、アンドロイドのなせる技か。仮にアンドロイド同士が戦うとして、機械が導き出す最適の解は、結局人間のそれと同じようなものなのか。そうするとこの映画が描いているのは空虚以外なにもないような。特にゲーム好きには面白いかも。そういえばシナジー幾何学の「GADGET」は、この映画にちょっと似たような感じがする。列車の雰囲気とか。近未来の映像表現について、「ブレードランナー」とは別な回答かもしれない。面白かった。天気が良くなってきた感じ。


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http://rental.geo-online.co.jp/detail-93813.html


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