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忍者狩り [DVDやら映画やら]

白黒映画。やさしいお顔の河原崎長一郎さんの退場がちょっと早すぎ。常に団体で動くお城召抱えの者たちは、バラバラだが攻撃力の高い忍者の前にはまったく役立たず。山城新伍さん演じる筧新蔵が「頭でっかちの堅物」は使い物にならないと切り捨てる。しかし女にちょっと弱い。ただ筧新蔵と白葉尼の対決シーンはけっこうかっこいい。どういう映画であれ、男と女の愛憎は不可欠なものなのね。大人たちが斬ったり斬られたりする中で、「いやじゃいやじゃ」と駄々をこねる若殿は無邪気なもんです。しかし子供の持つ気の使わなさは大事なことかもしれない。城内での件はそのおかげで助かったともいえるので。敵役「闇の蔵人」が相手の目をつぶすのは、「目が見えなくなる」~「暗い」から「闇」に関係するのか。そうだとしたら組織名に合致したインパクト満点な脅しです。普段はわりと主役扱いが多そうな忍者ですが、この映画では敵役。その「闇の蔵人」から大事な書付を守るため、河原崎さん、山城さん、佐藤慶さん、そして近衛十四郎さんの四人を雇い入れる。彼らはみんな「闇の蔵人」にお家をつぶされたり痛い目に合っている。個人的にも敵なのだ。だから忍者打倒の執念がすごい。それはお抱え六人の中から一人の裏切り者を見つけ出すシーンでも表れている。近衛さん始め、四人の武士はどちらかといえば地味で、雇い主である田村高廣さんがいちばん色男。山城さんも二枚目半的なところを見せるかと思ったが、始終シリアス。考えてみれば、このころは二枚目キャラクターだったか。気がつけば、この映画には爆笑シーンが無い。ハードコア時代劇とでもいおうか。美保さんにはもうちっとがんばって欲しかったが、ここでがんばらせるとサービスカットみたいになりそうで、あえてそうしなかったのか? うーんストイック。忍者もの映画の正統派を見た感じ。最近はびっくり忍者劇しか見てなかったのでなおさらか。けっこう怖いけど面白かった。天気良い。

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