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八つ墓村 [DVDやら映画やら]

「丑三つの村」を見ようと思ったが、見つけれなくてこのDVDを借りた。借りてから、2時間以上だったのを思い出した。この長い時間の要因は、鍾乳洞や風景などをゆっくりと映し出すことにもよります。名所のPRのように、これでもかと映されます。高額な制作費といわれるように、雄大だったり迫力のあるシーンが多い。萩原健一さんはJALの整備士のようですが、横溝映画作品で飛行機が出るのはめずらしい気がします。しょっぱなのじっちゃん・加藤嘉さんの倒れっぷりに圧倒されます。落ち武者と村人の場面はホラー。たたりを強調するためには、これだけ凄惨にする必要があったんでしょうなあ。推理または探偵小説である以上、「原因はたたりでした」とか言うわけがないので、誰かが犯人のはず。しかし金田一さんシリーズの場合、最初に色々な材料を提供するのではなく、金田一さんがどこかに行って昔の経歴や歴史を調べたり、調べさせたりして犯人が分かることが多い。なので観ている人が犯人を当てるのは難しいと思う。今回は駐在役、下条アトムさんの指摘が鋭かった。彼が言うように物的証拠は何なのか。そのアトムさんに対する金田一さんの回答が衝撃的。警察も動けない事件となってしまったのでは。怒涛のクライマックスに関わらず、うやむやに終わりそうな事件。推理映画というよりは、ホラーまたはオカルト映画と思える。最後にあの人があんな姿で襲ってきたのもそのせいかもしれない。それだからラストで立つのは彼らだったのか。納得。夏八木勲さん率いる落ち武者たちの伝説は、これからも村に残りつづけるだろう。金田一耕助役は石坂浩二さんではなく、渥美清さん。控えめっぷりが良いです。どちらかというと、主人公は金田一耕助ではなく、萩原健一さんだろう。あと小川真由美さん・中野良子さん、両女優さんの存在が大きい。特に小川真由美さん。服を着ていても、普通に喋っていても、なんだかつやっぽさを感じる。彼女の目と口元のせいか。特に視線が合っているようで合ってない感じが良いです。「よし分かった!」の人が出てこないのが寂しい。ああ面白かった。天気まあまあでも雨降った。

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