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ケイゾク/特別篇 PHANTOM~死を契約する呪いの樹 [DVDやら映画やら]

普通のドラマのようにトリックを解決して大団円だけれども、朝倉という人のおかげで「怪奇大作戦」みたいだなあと思ってました。SFとかオカルト的な彼の存在をどう思うかが、このドラマが好き嫌いのわかれめかも。おそらく彼の存在が後の「SPEC」へとつながるんでしょうが、この頃はそんなことを知る由も無い。その前に柴田純・真山のバディの魅力があるけれど、彼らも朝倉に負けずに現実から遠い病的な人たちのよう。女性の木戸さんもまともそうに見えるが、関西の言葉を駆使することが異質。違う言葉を使うことで、彼らの仲間ではない感じを受ける。そもそもが柴田たちと同じ課ではなかった。新しく加わった金太郎さんもなんだか。面接試験があったなら却下されそうな人ばかり。まともそうな人は徳井優さんだけか。荒唐無稽な話しを現実に戻すのが彼の役目。現実とそうでない世界の接点が徳井さんで、それがなければ話しが破綻しそう。徳井さんの存在は大きいんではないかなあ。中谷美紀さん演じる柴田純がアンアン言いながら署長室の机で目覚めるところが良い。その正反対にあるのが、後半の血まみれ顔に放心した目。役のことではあるけれどほんとにいたら怖い。観ていて思うのは、役者のアップや視聴者側を覗き込むような撮影が多いことだろうか。いわゆる P.O.V.な感じ。顔のアップが多いけど、それが苦にならないのは、役者さんの顔が良いせい。特に柴田純のアップは何度見ても良いです。それから歩くシーンとかでカメラが揺れたり、コマ飛ばしと言うのか、途切れるようなシーンもよくある。あと、手紙や声明文とかに書かれている文字が映される場面も多い。露骨なサブリミナル。読まずにいられない。一部のシーンは、円谷特撮、特にウルトラセブンとかでもよく見たような。朝倉は人を操って犯罪者に仕立てるが、その末路はたいがい自滅。彼はいなくなったように見えて、最後の映画版までの最後までひっぱることになるんですねえ。でも案外この特別編で終わりにした方が良かったかも。納得する結末はなかなか作れないと思うので。できるものなら、キャリアのトップに立った柴田純を観たかった。もちろん「SPEC」も絡めて。映画を含め、ケイゾクの中でも面白かった。すずしい。


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ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer


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