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レッド、ホワイト&ブルース(Red, White and Blues) [DVDやら映画やら]

イギリスにおけるブルースの歴史。冒頭でジェフ・ベック+ES-175 を観れる。次はストラトを持ったと思ったら、ヴァン・モリソンのバックでテレキャスターを構えます。トム・ジョーンズのときのストラトを使った間奏が良い。アームの震えが絶妙で艶っぽいのなんの。女性ボーカルのヤング・ウーマン・ブルースが良い。みんなバラバラなことをやっているようで、なんだか歌いずらそうだが、なんだかんだまとまってしまうのがすごい。戦後はケン・コリヤーという人が鍵のようだ。ブルースではビッグ・ビル・ブルージーが注目される。女性シンガー、ロゼット・サーブのギターがワイルド。ギブソンSGを弾いている。次はスキッフル。日本で FEN があるように、イギリスでもドイツの米軍放送とかを聴いていたんだなあと感心する。クラプトンやウィンウッドが話題になるのは1時間後くらいから。しかし誰よりも熱いギターはジョン・レノンでした。ブルースとは言えなくても、ビートルズの存在は大きかった。ストーンズが「テムズ川の綿花畑」と呼ばれていたとは。なるほどなあ。ブラウン・シュガーの、コットン・フィールズという言葉を思い出します。良いドキュメンタリー。ただしベテランばかりで若者の姿は見えません。


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ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ/デッド・オア・アライブ(Johnny Thunders and the Heartbreakers:Dead Or Alive) [DVDやら映画やら]

ザ・ハートブレイカーズ再結成時のライブ。1984年、ロンドンの The Lyceum Ballroom。ジョニー・サンダースのギターがどれだけニューヨークのロックンロール、パンクに影響を与えているかがひと目、ひと聴きでわかる。ピストルズのスティーブが彼の影響を受けていることは正しい。メインのギターはレスポール Jr。黄色っぽいから TV だろう。途中で少しばかりヘロヘロしますが、そんな姿も決めてるように見えるかっこよさ。時々もう一人のギター&ボーカル、ウォルター・ルアを、身体ごとぶつかったり脇腹の辺を叩いたりしてどつく。ちょっとしつこいくらい。ジョニーはステージで大いに語る。ラリっているのか酔っているのか、語る内容は皮肉めいたエッチな話し。ボーカルマイクで「アレ」の真似をしたりする。その間、ウォルターはあきれ顔。歌を始めるときには「気に入らなきゃ便所にどうぞ」。ボーカルしながらステージに寝そべったり、なぜかステージの袖に引っ込んだりする。ステージでやりたい放題だが、楽屋裏ではマネージャーに「とにかく仕事をくれ」とお願いする。やりたい放題したいために仕事が欲しいのか。よくドラッグ中毒とか言われているが、ほんとはステージ中毒? 60分くらいで短い。演奏が途中で切れていたり、ライブを丸ごと観たい人には向かない。ライブフルセットを観たいです。「The Last Rock'n'roll Movie」というのがあるようでそっちも見たい。かっちょ良かった。

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インスタント沼 [DVDやら映画やら]

ハナメが母親の家から帰るとき、幼稚園児っぽい子たちが運んでいる看板が面白い。「向上心をもとう」「踊らされない人」「やりぬく子」「やみくもに生きない」、最後は「志をたてよ」。屋上でハナメたちに話しかけてくる尾形さんのポーズが、まるで「ねじ式」。なんだかこの屋上、どこかで見た覚えがある。編集部でのハナメの青緑っぽいひらひらした服装がなんか変。こういう妄想や説明シーンの多い映画は撮影が大変だろうなと思う。小刻みな台詞と早い場面展開が面白い。120分くらいある映画だがとても短く感じる。ハナメというか麻生久美子さんの上から目線的な台詞はかわいい。残念会での「燃えたドラゴン」ポスターに笑う。良く見ると、店に壁にはヌンチャクが多数飾られている。さっきのねじ式ポーズしかり、こうした小物・小ネタが散りばめられていて、それを見つけるもの楽しい。医療機器をピーピー鳴らして医者から注意を受ける看護婦さんがおかしい。外で証拠品を整理しているときのクドカンさんの身体のバランスが何だか変。海原はるかさんの住職。石井聰亙監督には驚いた。電球の店の前を通ったり、たむろする人々。小物の他に登場人物もみんなネタです。本に例えると、とにかく字間を詰める感じで、とにかく観飽きさせないのがこの映画の魅力か。この映画の最大の魅力は、ハナメこと麻生久美子さんの声です。ことあるごとにハナメの説明口上が入るのだが、これが聴きやすくてテンポがよくて面白い。映画には悪いが彼女の声だけ聴いていても楽しめる。ラジオドラマを聴いているようです。過度に感情のこもっていない普通の喋りと、微妙な滑舌が麻生久美子さんの魅力なのだろうと思いました。最後の講釈もグー。

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大忍術映画 ワタリ [DVDやら映画やら]

DVD で出てたのかと感心して、ついつい観てしまった。「ワタリ」だけではインパクトが無いと考えて「大忍術映画」と付けたのだろうか。怪獣ものだと、「大怪獣映画」と付けるようなものか。原作者が良い顔しなかったことが良く分かります。原作とは切り離して楽しむべきでしょう。虹にぶらさがって大車輪や、虹の上を歩くのも楽しい。そう思えば黄色い汁の入った透明なひょうたんに「ペットボトルかよ」と思ってしまったが、「ガラスかなあ」と納得させる。あきらかに合成とわかる映像も楽しいもんです。ドンコ役のルーキー新一さんはあいかわらずで一安心。亡くなった四人の仲間のため、カズラたちが墓に祈りをささげるとき、左側にいる子役さんが楽しい。中央のカズラをちらちら見ながら、泣いたり、おがんだりしているんです。カズラがワタリの心の声に葛藤する場面で、映像が急に斜めになるのは、いったいなんなのだろう。カズラの心境を表現したものか。もしかしてカメラが倒れたのか。どちらか分からないが印象に残るシーンではある。シブキ姉さんが色っぽい。彼女の恋人、新堂の小次郎こと村井国夫さんがとにかく良い男である。タイトルロールでは「(新人)」となっている。シブキと小次郎を探しに五月雨城へ向かうワタリ。このときの走る・飛ぶ・垂直走りの道程も見ものです。最後の仇討ち場面では、一部アニメが使われていて、意表をつかれた爽快感。スピード感もあってけっこう良いと思った。ワタリのキャラクター設定で良いところは、自ら戦いを望まず、極力避けようとするところか。しかしもうちょっとスリムな子役がいなかったものか。風のフジ丸ではクレジットから原作の名を外されたり、この映画では原作マンガ「ワタリ」の主旨がまったく外されてしまったり、メディアたちの欲しかったものはキャラクターだけだったのだなあと、つくづく考えさせられた映画だった。


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カレ・ブラン(CARRE BLANC) [DVDやら映画やら]

熊の話しからはじまり、数字が読み上げられる。クロッケーに今夜子供をつくったら?なんていうアナウンス。工業的デザイン感満々の建物や閑散とした風景。色身の無い映像の中に浮かびあがる赤い挽肉パック。四角模様が並べれた意味深なマーク。何も言わない作業員。不安そうな顔。そのままデストピア的近未来のお手本のようです。オフィスらしきところで行われているのは、一見社員教育のようですが、虐待かいじめか、それとも新手のSMとも思える。何が起こっているのかよく分かりませんが、名前から察するに、施設にいる少年・少女は、子供ができない夫婦、フィリップとマリーの若い頃らしい。どうやら施設で教育を受けたフィリップは、その教えを実践しているようだ。しかしクロッケーとはなんじゃらほい。もしかしてエッチのことか。クロッケーは家族のスポーツというし。バットが大事というのは比喩的表現か。エッチをして子供ができる。子供がある程度まで育つと母親、つまるところの母熊はどこかに行かねばならない。フィリップの母親は「心を隠せ」と教える。そして身を投じた。いや、もしかしたらクロッケーはフィリップとマリーがいた施設のことだろうか。クロッケーは人生の学校だと言っているし、子供を隠せばクロッケーの権利を失う。つまり子供がいないんだからクロッケーには行けない。母親がいなくなったあと、フィリップは車で施設に向かう。母親が「心を隠せ」と言ったのは、子供が施設に連れて行かれるの知っていて、その施設での教訓を説いたのか。施設ではみんな一様に押し黙り、いじめのような暴力も当事者以外は見て見ぬ振りのよう。たぶん施設内は競争で、残った者は人間を選別する係りになる。社会では仕事を失敗した人間はバッグに入れられるまで叩きのめされる。バッグに入れられたものはたぶん、真っ赤な肉になる。この競争はゲームと呼ばれ、生き残るためには非情でなければならず、すなわり「心を隠せ」ということか。パトリスの子供か孫が実在するとしたら彼は子供を隠していることになる。さらに女性になれ・母親になれという。なんのこっちゃ。マリーは子供が欲しい。フィリップは乗り気ではない。子供をつくれば母親はいなくなり、子供が施設に入ると考えているからか。何よりマリーを失うであろうことが辛いのか。なんだかんだと勘ぐっても、クロッケーはやっぱりゲームかもしれない。子供がいることが条件な。あざやかなバットさばきが必要なクロッケーは、社会の最高位にあるゲームで、これに勝つと何か優位な条件が得られるのだろう。芸術的とかいっても、たぶんクロッケーは単純な殺し合いだと思う。あまった親はどこかに行き、残った子供は施設に行く。マリーはパトリスに「あなたも見えるのね」と訊く。フィリップには見えない。それが見えたとはっきり言えたとき、下がりっぱなしだった数字カウンターがひとつ上がった。関連はいかんせん、マリーとフィリップが最後に交わした言葉、独白がすべてなんだろうなあ。一回ではわからず、三回ほど観た。でも、久々に頭を使ったので面白かった。でもまだよくわからん・・・


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メイヤー・オブ・サンセット・ストリップ(MAYOR OF THE SUNSET STRIP) [DVDやら映画やら]

ロドニー・ビンゲンハイマーさんの半生のドキュメント。彼は伝説の DJ らしいが、正直言って知らんかった。長いことやってただけあって、色々な人が登場して彼を語ります。デビッド・ボウイが「LAではセックスしか記憶にない」と言い、The Runaways のマネージャー、キム・フォーリーは、女性とやたらやりまくったことをうれしそうに話します。なんでも、女性が変わるとあっちも元気になるらしい。そこでつっこむのが The Runaways のボーカルだったシュリー・カーリーです。彼を「危険この上ない男」「18歳未満を近づけるな」と警告し、「犯罪だ」と断言します。彼女いわく、彼は彼女たち(ここでいうのはたぶん The Runaways のメンバー)にエッチしているところを強引に見せていた。出て行こうとすると「犬は座ってろ」とか汚い言葉を言ってたらしい。これに対してキムの返答がおかしくてあきれてしまう。キムとシュリーには、主人公のロドニーさんの話しよりも笑ってしまった。正直いって彼を好きな人以外は楽しめなさそうであるが、アメリカで DJ がどれだけ影響を持つのか分かりそうな映画です。レコードをプッシュしてくれればミュージシャンはその DJ をヨイショするでしょうし、そんなことされれば DJ も調子に乗ったりする。ただ、彼の場合は、小柄な見た目となよなよさも慕われる理由かもしらん。けっこう頻繁に登場するブルック・シールズさんがなつかしい。


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妖怪百物語 [DVDやら映画やら]

1968年といえば、「2001年宇宙の旅」に「猿の惑星」が公開された年だそうです。その年に日本じゃ妖怪だった。江戸の町に定番の「豪商・奉行が悪巧み」。でも安心します。どうせ後で痛い目にあうんでしょうから。ルーキー新一が懐かしい。初めて意識したのはクレージーの映画だったか。ルーキーさん、どこかで見たなあと思ったら、コントトリオ「わが家」の人が似てますなあ。チェンジマンの長官がツンツンしながら長屋の人を助けます。短気だが気の良い男、太吉役の平泉征さんが若い。鯉のくだりで、浪人二人をいさめる老僧が妖怪より怖い。このときは既にご病気だったのかもしれない。人魂とか、魚のように水に飛び込む小判とかの動きが良い。屏風から、からかさお化けが出てくる前の、墨絵のアニメーションが愉快。「妖怪大戦争」では大阪弁べらべらな油すましが静かなのがちょっとさみしい。それまでも妖怪映画は色々とあっただろうけど、色々なお化けをこれでもかと見せられるのは楽しいもんです。これも監督、映画制作に関わった方や、水木しげる先生の努力のおかげでしょう。古いもんは観るまいと思いつつ観てしまったが、やっぱり面白かった。でも「妖怪大戦争」がもうちょっと好きだ。


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009 RE:CYBORG [DVDやら映画やら]

ゼロゼロナンバーサイボーグたちの過去が語られないことを考えると、リブートやリスタートではなさそう。たぶんサイボーグたちの設定は引き継がれ、そのまま現在に至っています。見た目がいちばんかっこよくなっていたのはグレートブリデン。わかりにくいのはジョーとジェットの確執かもしれない。自分のマンガでの記憶では、ジョーとジェットが仲良く空から墜ちて終わっている。彼らの間に確執を設けたのは、アメリカのエゴや、ジョーが自らの存在を再確認させるためだろう。原作の天使編を新解釈したもののようですが、結末がちょっとファンタジー。天使とか神とかは手に余ってしまう話しではないだろうか。神に勝ってしまったら、やってくるのは無宗教世界、神さまが人間の脳が作り出したものだとしたら、そもそも戦う物理的相手もいません。結局気が変になった人たちを逮捕する日々が続くことになりますが、あ、そうか、それこそ今と同じ世界なわけだ。その世界を忘れるために、人はまた脳内神を造りだす。そしてまた繰り返し。学生服にダッフルコートの島村ジョー。案外学生服は欧米の人に受けるかもしれない。ポリスのスティングにエルビス・コステロが初来日時に着ていた覚えがあります。けっこうショックだったのは、009と003のムフフです。高校生といえば未成年なので、とりあえずあれはちょっと・・・制服姿は・・・いかがなものかと・・・。六本木ヒルズとかで出てくるジョーのJK彼女が実はアレだったのかというのは、なかなか良い設定だと思いました。あとギルモア博士がお疲れ、イライラ気味なのも良い雰囲気。年取るのは自分だけってこともあるんだろうなあ。高層ビルやペンタゴン爆破というのは、アニメでしか再現できないかも。マンガやアニメは、無理して実写化する必要はないし、アニメでしかできませんという好例です。面白かった。


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秋田書店のコミック、「サイボーグ009」。なぜか第1巻が2冊あった。
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ブリード 血を吸う子供 [DVDやら映画やら]

2000年のビデオ作品。致命傷ではない傷を負って亡くなる人たち。死因は失血死で、どうやら血を吸われたらしい。そして同じ病院で産まれた子供たちは何かの能力を持ち、同じ死に至る病気になってしまう。いったい何なのだーという話し。川上麻衣子さん演じるミチコさんは精神科医のようである。彼女の子供ミノルくんは IBM パソコンで血がプシャーっていうゲームをする。この頃のIBMだと Aptiva あたりだろうか。ミチコ先生の患者さんは嘉門洋子さん演じるエリちゃん。彼女の部屋にも同じPCとゲームがあった。そして誰かがいるようだ。ミチコさんとミノルくんがお見舞いに行ったユミちゃんのお母さんが妙に色っぽい。最初はノーブラかと思いました。ミチコさんにアドバイスするお医者さんは、観たことあるなあと思ったらゴジラ映画の村上冬樹さんだった。14年くらい前のちょっと若い松重豊さんと遠藤憲一さんを観られます。疑問に思ったのはエリちゃんがどのようにして、あんな変な体質になってしまったのか。確かに薬は服用していたようだがその経緯である。子供が欲しいために、松重豊さんの病院に通っていたんだろうな。たぶん。子供を授かりたい理由がまた怖かった。その理由がこの作品の主題かもしれない。ビデオの方向としてはスプラッタな感じ。刺すときの効果音が少しばかし浮いてるような。面白かった。同じレーベルで高橋かおりさんと鶴見辰吾さんの出ているビデオがあって、そっちも観たくなった。


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爆裂都市 BURST CITY [DVDやら映画やら]

公開時は見れなかったが、どこかの名画座で入れ替えなしで何度も観たなあ。石井聰亙+ロッカーズにルースターズ、スターリンとなると、観ずにはいられなかった映画。ロッカーが多数登場するが、別にロックな生き様を強要しているわけではない。それが良い所。とにかく暴動。この映画でロックは暴動の一部に利用されている。冒頭のバトル・ロッカーズが楽屋からステージまで移動するさまがかっこよい。このときベースを弾いていた人は今も活動されているんだろうか。タイトルロールを観ると、企画に石井監督、戸井十月さんの他、泉谷しげるさんの名前も入っている。音楽をバックに大人数が踊るシーンが、今で言うラップっぽい。舞台は近未来。現在に置き換えると通信手段が皆無なのが不自然に見えるが、繁栄から取り残された街と考えれば文明の一部が無くても文句なし。イメージ的にはマッド・マックスと思われるのは仕方ないです。街をつぶして原発を建てようというのは、なんだか先取り感あり。平口広美さんが政治家役で出ている。彼の漫画はエロ漫画ではあるが、その前に絵が怖かった覚えがある。コント赤信号の「兄貴!」が観れるのも面白い。カメオとかではなくて、しっかりロッカーズたちと絡んでます。今ではおばあさん役までこなす室井滋さんが、ルースターズの大江慎也さんにむちゃくちゃ抱きついてます。上田馬之助さんの台詞の棒読みさがかえってリアル。バトル・ロッカーズとマッド・スターリンのバトルでは、けっこう怪我しないように気を使ったんではないでしょうか。指でも怪我したらギターが弾けません。最後のタイトルロールを観ながら、この人、あの人、色々と感慨にふけったりもします。しかしそんなものにふけってはいかんいかん。ジイさんになってしまう。でも面白かった。


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さくや妖怪伝 [DVDやら映画やら]

大映の妖怪大戦争とか百物語とか、そうした妖怪映画の流れを引き継ぐ作品だと思います。良い映画です。咲夜と太郎の姉弟も端正な顔立ちで主役にふさわしい。特に太郎さんは神木隆之介さんの小さい頃のように、笑い顔もキュートな良い子役ですが、それだけではなく、物語上で重要な役を担っています。主人公は彼といっても良いくらい。咲夜が村正を持った宿命と困難にめげず己の道を信じて進めば、太郎が自分という存在に立ち向かうという、涙、涙の感動物語であります。町の通りで、馬で駆けてくる幽霊武者を咲夜が村正で叩き斬るシーン、そしてその後で狂った村正に翻弄される場面が良い。後半の盛り上がりを彩るのは霊峰富士の噴火などの特撮もあるが、何より松坂慶子さんの土蜘蛛だろう。美しさと貫禄の演技である。彼女は巨大化して何でも壊すのだが、どうやって撮影したのかメイキングでも観てみたい。彼女、土蜘蛛を軸に咲夜と太郎は試練を与えられる。同伴する似烏周造と猿鬼兵衛の活躍を含め、負けるな咲夜と結構熱くなってしまう展開である。特に咲夜と土蜘蛛の一騎打ちは泣けてしまう。また古いものを観てしまったが、2000年代なので良しとします。


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夜がまた来る [DVDやら映画やら]

夏川結衣さんの名美である。村木は根津甚八さんである。寺田農さん演じる池島をはじめ、みなさんの非道さがおぞましいが、最後にはやられるさと想像することだけが救いである。夏川さんはよく名美役を引き受けたものだと思う。男たちに襲われたり、海の中に入っていったり、禁断症状が出たり、座りながら漏らしたり、汚れものすべてをここでやりきったようである。しかし普通で美しい人は、ティールーム洋子であばずれになってもきれいである。池島のベッドから隣のベッドにあるカバンをとろうとするときの、足の長い名美の姿が良いです。乱暴されて床の上で寝そべっているとか、ひどい場面であっても、伸びた足とか身体がきれいに美しく見えるので困ります。これも監督のこだわりなんだろうか。根津甚八さんに椎名桔平さんや、友情出演でもおなじみの役者さんが出ているので、他の石井監督作品との並行世界とも思える。どこかに扉があって、そのまま「ヌードの夜」に入れたりしそう。


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