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地獄(1999年) [DVDやら映画やら]

三大石井監督というと、石井岳龍さん(聰亙さん)、石井隆さん、そして石井輝男さんです。この映画で、石井輝男監督は悪い奴ら、主に宇宙真理教(いわゆる○ウム)をしばいてくれます。冒頭では埼玉であった事件も扱っています。裁判にかけたくらいでは腹の虫がおさまらない彼らを、これでもかというくらいに地獄で思い切りしばいてくれます。教祖の入った残り湯を50万円で分けたり、髪の毛が80万円とか、150万のヘッドギアとか、ゴキブリがはってる部屋とか、再現される修行の様子、弁護士や役場の人の拉致監禁、そしてついに行われる毒ガスまき。法廷では教団側弁護士の詭弁・屁理屈が恐ろしい。それを観ているとだんだん腹が立つし気味が悪くなる。それ以上に石井監督は腹が立ってたまらんかったんではないか。石井輝男監督はすごいと認識させたのは、大井武蔵野館で観た「恐怖奇形人間」だった。入れ替え無しなので一日観てたなあ。あの時は「盲獣」も併映してたんではなかったかなあ。「網走番外地」シリーズを撮っていたのは知らなかった。石井輝男監督の映画といえば、冒頭に出てくる「石井プロダクション」の奇怪なマークというかロゴ。乱歩やホラーっぽい世界にとてもよく似合っている。地獄の人々の様子は「恐怖奇形人間」にも通じている。特に飢餓地獄の場面とか。スーパージャイアンツに、セクシーにグロにギャングにヤクザにロボットにブンガク。とにかく映画を作ることが好きな監督だったのか。薩摩剣八郎が青鬼を演じている。前田通子さんはえんま大王がよく似合う。最後の丹波さんには言葉が無い。ありがとう石井監督。


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