SSブログ

レッド・ライト(Red Lights) [DVDやら映画やら]

超能力は在るか、そのトリックを見破れるか。超能力を見せる自信家であり、いかがわしさいっぱい、そしていかにもあやしそうな取り巻きを連れたサイモンさんは、物語の中心になる重要な役どころではあるけれど、物語を構成する上では話しのきっかけに過ぎず、重要なのはマシスン、シャクルトン、そしてバックリー博士の三人の心情だと思う。この映画で思い出したのはガンツフェルト実験の話しと、降霊現象を存在を研究した科学者のこと。妖精話しも似たようなものかもしれない。トビー・ジョーンズさん演じるシャクルトン博士は、偶然を超える確率を立証してしまう立場。シガニー・ウィーバーさん演じるマシスン博士は否定しつつも、信じたい心もありそう。それは彼女の過去によるもの。そしてバックリー博士(キリアン・マーフィーさん)がしつこくサイモンさん(ロバート・デ・ニーロさん)を追求する理由は、自分自身を偽るため。彼が話した霊能者と治療の話しには納得する。実験過程や結果がすべてであろう科学者が導き出す解は、相応の覚悟で言及されるもの。それは物理にしろ何にしろ、すべての研究に言えることだろう。研究には常に疑い、否定する側が必要なのかも。今、その立場はネットにすり替わっていたりして。博士たちの助手の二人、サリーさんと男の子はよくがんばりました。まさか「ゴジラ」でサリーさんにまた会うとは思わんかった。映画「リミット」では役者一人だけだったロドリゴ・コルテス監督が、こんな大物を何人も使うようになったとは! ほんとうによかったですね。良い映画でした。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-265721.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。