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NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ(No One Lives) [DVDやら映画やら]

なんといってもエマさんの表情が最高です。彼女はドライバーを憎みながらも信頼しているようでもある。そうなった成り行きは劇中の映像で語られる。ひたすら強いドライバー。ドライバーの戦い方は、まず集団の中の長となるものを消してしまうことか。けれどもずた袋に入れなくてもなあ。悪人たち(ドライバーも悪人だが・・・)が絞められていく中、エマさんは「いちばん良心のあった人を・・」とか冷静に分析する。考えてみるとドライバーが全員をやってしまったのではなく、二人はアホなフリンの間違いによるもの。こんな男が仲間にいたんでは、ドライバーがいなくても先行きが短そうである。「ノー・ワン~」というわりにまだ残ってんじゃんと思ったら、ちゃんとやってくれました。怪物のいないホラー映画。世界の北村監督の傑作。


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運命のボタン(The Box) [DVDやら映画やら]

短編小説がここまで広げられるとは脚本家はすごい。ルイス役のキャメロン・ディアスさんがすばらしい。彼女の姉さん役の女優さんは、ほんとの姉さんみたいに顔が似ている。知らない男が持ってきた箱のボタンを押したらどうなるかという物語。ボタンを押すこと自体は簡単なので、子供だったら面白がって百回くらい押すかも。なぜボタンではなくて、ジグゾーパズル5000ピースとか何とか、時間がかかって苦労するものにしなかったのか。そうすると達成感が罪悪感を勝ってしまうからかもしらん。ルイスさんがボタンを押すと他所の家の場面に移るが、ここが音楽もあいまってすばらしいです。ここでボタンを押すことの意味がわかってくる。だんだんと箱を持ってきた男の正体とかがわかってきたり、ヒントに招かれながら試されるところがゲームっぽくて面白い。ルイス夫妻でこうなのだから、他の家族も同じよう目にあっているとしたら、試すほうも大変である。ボタンを押した結果がアメリカ地図の上に表示されるが、これが四角いマスがぱたぱたと回転して切り替わるようになっていて、時代にあったローテクさがうれしい。これを観ていてアウターリミッツの子供たちを宇宙に連れて行く話しを思い出しました。


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人喰いトンネル MANEATER-TUNNEL(Absentia) [DVDやら映画やら]

邦題がちょっとオーバーか。MANEATER-TUNNEL と言いながら、原題は ABSENTIA である。DVDジャケットも少し派手で、売り方を色々考えたんだろうなと感心する。夫が7年間失踪状態の姉。実は夫はCIAだったとか失踪理由を妄想する姉が悲しい。その上、夫の行方も分からないまま、よその男との子供を妊娠してしまうのだから胸中は複雑だろう。失踪場所と疑われるトンネルは、トンネルというより長い高架橋の下というか、でもまあこれもトンネルか。姿を現した失踪者が口にするのは「オレが見えるのか?」。この辺りがヒントか。この映画の面白いところは、人々が失踪理由や彼らの現在を勝手に妄想するところ。人はせっぱつまると良いように考えるものだ。家に戻る夫の靴が真っ白な新品というのがリアリティ。派手なアクションや視覚効果はなし。あまりお金がかかっていなさそう。でもそのせいかけっこう現実っぽく見えて良いかもしれない。ただ、人によっては肩透かしをいただいてしまうかもと思った。


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瞬 またたき [DVDやら映画やら]

着色したような風船の赤が、それが夢の世界であることを想像させてくれる。そんな場面が印象的である。花が早く枯れるというのも、何か非現実的な感じがして、一瞬想像と現実があいまいになる。正直、北川景子さん演じる主人公と岡田将生さん演じる相手役が出会う場面も変。主人公が膨らませた想像に思える。風船の色もそうだが、バラや指先を切ったときの血の色など、赤が印象的だ。すべての場面が主人公の心的外傷がからんでる。おどろきは、ジャコについて語る入院患者役のジョニー吉長さんである(ラストシーンでも病人役だった・・・)。ジョニーさんは大塚寧々さん演じる弁護士と主人公を関係させるためのみに登場する。彼もまた主人公が作り出した妄想に見える。主人公が真実を知りたいのに思い出せない理由がわからないけれど、たぶん自分に非があったのではという恐れからだろう。菅井きんさんが語る場面はとって付けたという感じ。物語の中で視覚的な見せ場でもある、事故の悲惨さのみに焦点を与えるべきだっと思う。しかし弁護士が過去の出来事のために通院中という設定は必要だっただろうか。その代わりに、永島暎子さん演じる相手役の母親との関係がもう少し描かれていればなあ。彼女はこの事故のおかげでたった一人の息子を失い、その結果(おそらく)家族を失くし独りになってしまった。彼女が姿を現すのは、物語のなかで数分だ。それだけでも存在感を感じさせるのは永島暎子さんだからだ。この映画を観た理由は、もちろん永島暎子さんが出ているからだ。


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トランス・ワールド(Enter Nowhere) [DVDやら映画やら]

時間ものSFと言うのか。小屋に集まってしまった男女3人が「なんじゃこりゃ」とがんばる。サラ・パクストンさんは80年代を演じさせたらナンバーワンの女優さんだ。彼女を含め配役が良いと思う。出だしと最後以外、ほとんどが森と小屋での撮影で、ほんとうに寒そうなので役者さんも大変だったのではなかろうか。男女が集まったのは時間が持つ「修正力」のせいだろうか。なんてことを言うとまるでTBSドラマの「仁」である。もしそうだとするならば、彼女たちは地球にとってよほどの意味を持つような存在になるということか。地球を含め宇宙には「こうなるべき」という台本があらかじめ決まっていて、時間はそのとおりに進む。そしてしきい値から外れてしまう事態が予想されると急いで修正に走る。なんて。宇宙には果てがないし、地球にだって果てがない。果てまでいったつもりで元の場所に戻ってしまう。それを考えたら果ての無い時間にも元にもどるタイミングがあるかも。なんてなんて。邦題は「世界を行き来」する意味で「トランス」なんだろうか。世界が同時に存在するという意味も踏まえたら案外いいかも。語呂感と雰囲気も「パラレル」ワールドっぽいので。でもやっぱり原題が良いセンス。


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血と砂 [DVDやら映画やら]

岡本喜八監督作品。やっぱり浅草東宝で観たんだったか。三船敏郎氏が出るのと、仲代達矢氏との用心棒対決再びかと思って観た。冒頭から謎になっている焼き場を奪われる事件が、ちゃんと最後で解決される。それは意外で悲しいものだったが、後味は悪くない。この、悲しいけれども後味の悪く無さは、岡本監督作品に通じるものかもしれない。主人公に一方的に惚れる団令子さんの存在が大きい。仲代氏もこの映画以外で「あんた、童○だね」と言われたことはないんでは? 雨で濡れた浴衣のすそをまくり上げて、階段を登っていくシーンは、スローモーションで印象的。出演者多数だが、誰一人無駄なし。豪快という点において、岡本喜八監督と三船敏郎氏はぴったりの二人でないか。もちろん繊細でもある。考えたのだが、黒澤監督や岡本監督、新藤監督たちがいなくなってから、彼らと仕事をしていた俳優たちは輝きを失ってしまった気がする。


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グッモーエビアン! [DVDやら映画やら]

麻生久美子さんがパンクロッカーなので観た。誰が主役かといえば、50パーセント三吉彩花さんだろう。能年玲奈さんは精一杯ボケと陰を演じている。この人は訛りが似合うので、故郷創生事業にぴったりではないか。そうであればまさしく国民的女優ではなかろうか。ジャージ姿でトイレ掃除をする姿がおかしい。寝る演技をしながら顔に落書きされるのはつらいだろう。出会いと別れが主題で、それを支えるロックな生き方。別にロックを演らなくても、ロック。でもこんな奴がいたら、何というのか、そうだ、うざいんだろうなあ。でもロックな生き方の映画は少しばかしつらい。ロックの解釈は三者三様、作者の考えだけがロックでもないし。ただ麻生久美子さん演じるアキさんの一言、「つまらん」は最高でした。


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クローン・オブ・エイダ(Leidenschaftliche Berechnung/Conceiving Ada) [DVDやら映画やら]

ティルダ・スウィントンさんが出ているから観た。最初見たときはなんのこっちゃだったが、それは科学や物理的と言うかSFの視線で見たせいで、実際のところは古くからありそうな女性の物語。SFっぽい内容についてはあまり説明がなされておらず抽象的。CGは、Amiga か Mac で作ったムービーのようで、時代とその頃の性能を考えれば妥当なところ。コンピュータ上に現れ、エミーに話しかける犬は、Mac のインターネット環境だった CyberDog の発展系だろうか。印象的なのは、ヒロインのエミーが人類最初のプログラマーであるエイダ(ティルダ・スウィントン)を特集した映像ディスク(この頃はCDか)を、「○○患者の治療用みたいなもの」と言っているところだ。その映像を見ながら研究やパートナーとの生活に行き詰った心を落ち着かせる場面。今でいえばスティーブ・ジョブズさんのDVDを見て安心したり興奮するプログラマーといった感じだろうか。クローン・オブ~というタイトルのとおりクローンの話題が出てくるが、科学の結果というよりは先祖がえりのような霊的なものに思えてしまう。カレン・ブラックさんを久しぶりに見た。髪を切ったエミー役のフランチェスカさんの見た目は、Siouxsie & the Banshees の Siouxsie Sioux っぽい。変わった映画だった。


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宇宙人王(ワン)さんとの遭遇(The Arrival of Wang /L'arrivo di Wang) [DVDやら映画やら]

イタリア語とスペイン語は似ていて好きだ。理想主義者とわけの分からないものは害だったという映画。中国語を選んだのは、地球でいちばん使われているからだが、欧人から見て、アジア人はまったく遠い人類に見えるせいもあるだろう。主題は人権か否かというところか。信じるとか信じないは人次第だが、人権は人に平等。でも最悪の事態を考えたとき、人権のことなどかまっていられないのがこの映画に出てくる男性で、疑いの目を持つのが女性のようだ。こんなときはどうするかと言われれば、現実では拘束しとくしかないんだろうなあ。フランチェスカさん目が大きくてかっこいい。この人が出ている映画があれば観たい。


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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy) [DVDやら映画やら]

ロケットに泣けた。最後のおちを考えると、スターロードの母親は、エイリアン・アブダクションによって彼を身ごもったのだろか。個人的な盛り上がりは、Cherry Bomb のシーン。かっこよすぎ。アナ雪ではみんなが歌うというが、この映画では自然と身体が動く。黒幕らしき人は残っているし、絶対続編があるんだろうなあ。Walkman が誇らしい。ヘッドフォンもオレンジっぽいイヤーパッドだからオリジナルのものか。でも数十年も前の製品なことを考えると、進歩がないなあと複雑な感じである。Marvel のキャラクターたちでいちばん面白い。下手に地球や地球人が出てこないところが良いのかもしらん。ありえない世界と割り切れるので。涙に盛り上がりや友情やらをまとめあげたジェームズ・ガンさんは、ただグロイ監督ではなかったのだなあ。スターロードの赤い目玉の黒いマスクが良い。これは宇宙用途だけでなくても、実際に出てくるんではないかなあ。ほどよいシリアス感の泣けるエンターテイメント。すんごい楽しい。DVDが出たら、英語字幕で観たい。


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