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十三人の刺客 [DVDやら映画やら]

DVDで見直して思うのは、この映画すばらしさは、エロ男爵抜きの沢村氏を観られるところにある。最後まで武士らしい。監督らしいというのか、R指定っぽいところがあるが、この大人数を監督できるところはプロだなあと思わざる終えない。悪者を罰する筋立てにおかしな場面や台詞はなくて、ひたすら見入ってしまう。武士は辛い。どんだけろくでなしであろうとも、主君であるかぎりはお仕え、お守りしなくてはならない。しかしこれだけろくでもないと、仕える身とはいえ、ちょっとなんとか反抗できなかったものか。でも自分のお家や出世も大事なんであろう。ちょっと前の時代の会社みたいなもんか。「アンのお父」と「朝市」は、前世で師匠と弟子だったのだなあ。輪廻転生。吹石さんのお歯黒姿が怖い。最後に残った人はほんとうに生きていたのだろうか。成仏しきれずに死傷者の中のさまよい、それを伊勢谷氏が見張っているようにも思えた。彼は人間とは思えず、あの世の使いか死神のように思える。惚れた女性「ウバシ」さえ「人間なんだろうか?」と考えてしまう。刺客一向は道中で死神に出会ったのか。吹石さんの家に帰ったのは誰すか。激しい中での幻想に石井隆監督が思い浮かぶ。自分の中では「オーディション」と並ぶ三池映画。


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