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移動都市/モータル・エンジン(MORTAL ENGINES) [DVDやら映画やら]

でっかい要塞みたいな都市になったロンドンが走り回る映画。なんで移動しなきゃならないの?と考えるが、資源を求めて動き続けるのだなあと納得させる。ちっちゃい都市を飲み込んで、彼らが持っている資源をうばいとるとめ。開始早々で移動都市同士の派手な追いかけっこにあっけにとられる。大きさでいけば都市と村な感じですが。いったい何がどうしてこんな状況になってしまったかは、話しの中で登場する博物館や人々の会話でちょっと分かる。それを100パーセント補足するのが特典映像。これが DVD の良いところ。それが無ければこんなものなのだと納得しながら見るしかありません。ロンドンの悪役が造り出そうとしているのは、おそらく前の世界をほろぼしたもののひとつなのだろう。話しの軸となる主人公へスターと悪役ヴァレンタインの確執の元はそれ。そこに敵対する移動しない人たちとか色々からんで、しっちゃかめっちゃかでもう大変というのがこの映画。主人公はもちろん、トムや登場する人々がそれなりの境遇をお持ちなそうなのだが、主人公以外は細かく説明することなく突き進んでいくところがすばらしい。特にお尋ね者な女性には色々遺恨がありそうでスピンオフで映画が一本できそう。その中で復活者なんてのも登場する。この設定が面白いなあと思った。999 で機械の身体を手に入れえるようなものか。登場したところは冷徹無比な感じですが最後はなかなか泣ける。復活者かっこいい。邪魔しかしないが大事なパート。前半のただ電車を急ぐシーンと暗い連行シーンがへスターとトムを出会いにつながるところが素晴らしい。へスターが姿を見せながら素顔を見せるまで約20分。このもったいぶらせ方が素晴らしい。さらに見えた素顔もまたショックで素晴らしい。そしてへスターが身に着ける黒いコートと赤いマフラーが、普通っぽくても見事なアイコンとなっているところが素晴らしい。りりしいヘスターにくらべて常に泣き言や独りよがりで足を引っ張るトムが情けないが、そんな彼にも見せ場あるところがなんだか成長物語。ラストの見せ場で映る彼の表情が自分が生まれ育った都市ロンドンへの哀悼を見せているようでちょっと感動。その他無駄な登場人物無し。戦争は無意味だと話す市長が都市をどんどん飲み込んでいくのがなんだかな。CG だらけの中でシャングオ内の様子が絵のようで印象的。移動都市ロンドンに比べて明るさがあります。兵器を作るヴァレンタインとへスターの母親は考古学者でトムは史学士。現代世界の色々な電化製品やらなんやらが発掘されて、大忙しだろうなあ。博物館に見慣れた発掘品が並んでいる様子は汚いジャンク品店にも見えたりする。原作小説があるようで、ほんとならもっと長かったり、前後編とかになりそうなものを上手く2時間にまとめたもんです。無駄無し。すべてのシーンがアクションにつながって目を閉じるヒマなし。広い台地をかけるカーチェイスとも呼べる戦闘に人間同士、果ては空中戦とあらゆるアクションてんこ盛り。それから人種もたくさんでボーダレスなユニバーサル仕様。最初とラストのへスター。その表情の変わりようがこれからの未来を物語っているような。母親以外に信じられる者が見つかったのだなあ。あー面白かった。

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