SSブログ

新日本暴行暗黒史 復讐鬼 [DVDやら映画やら]

『日本暴行暗黒史』の第三作目。村八分されている一家の兄が家族の復讐を果たす映画。これほどいじめられていると、いじめている人々がやられるシーンに爽快感を覚える。断然兄を応援する。復讐される人々が口にするのが「人殺し!」なのだが、どの口が言いましょうか。兄は運よく息を吹き返し、母親も直接は死なせてないにしても、あんな大勢でこなければ何もなかったはずです。特に村長。兄のことは死んだと思っているから、残された妹も「死なせてしまえば良い」という大悪人。それに従う村人もアホ。モデルになったのは有名な事件らしいですけど、忠実になぞったものではないです。でも肺病とか病のせいではじかれるところは似ているか。復讐鬼になった細身の吉沢健さんが戦隊ヒーローみたいでかっこいいが、この吉沢さんは新しいところだと『残穢』に『龍三と七人の子分たち』や、さらには『爆裂都市 BURST CITY』にも出てたのかと改めて気が付く。ところどころにピンクなシーンや、近親なんとかっぽいところが出てくるが、それぞれが自然な行為に見えてしまうところがすごい。田舎だからでしょうか。ピカレスクロマンともいえそうですが、復讐鬼になった吉沢さんは果たして悪漢でしょうか。なんといっても村長はじめ、村人がアホな映画だった。完全なモノクロではなくてパートカラー。吉沢さんが村中を駆け抜けるシーンがすばらしい。監督の映画には必ず印象に残るカメラワークがありますなあ。面白がってはいかん内容ですが面白かった。

GEOの紹介ページ

https://rental.geo-online.co.jp/detail-423752.html