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ワンダー・ガール:サムライ・アポカリプス(Nilalang/Entity/存在者) [DVDやら映画やら]

あの世から精霊や悪霊を召喚できる「石の書」があるという言い伝え。その書の文字は悪霊を倒した侍の血で書かれている。侍が「光の保護者」となって「石の書」を守り、闇との戦いを続けてきたというナレーションで始まる物語。そして場面は1602年、徳川時代の安芸から幕を開ける。倒れている侍たちが日本人には見えないのはしかたがない。日本人が外人を演じるようなもの。悪霊ザハクールにとりつかれたらしい兄トシヒロを倒しに来た弟カズオ。刀でぶったぎる様がすごい。しかし弟は戦いの中、兄に咬まれて・・・。タイトルロールのドキュメンタリー風の映像もけっこう非道。舞台変わって 2013年10月24日、フィリピン、マニラ港。日付まで出ている。女性にひどいことをしている犯罪者が機動隊員を引き連れたトニー刑事に日本語で話しかける。犯人はナカズミというので日本人らしい。こいつが銃で撃ってもなかなか死なない。仲間がどんどん傷つけられてしまうので、トニー刑事はたまらずその場でナカミズを処刑。そして現在のマニラ。記者が「2年前」と言っているから 2015年でしょう。NBI =国家捜査局特殊犯罪課の捜査官となったトニーは2年前と似たような連続殺人事件に遭遇し、死んだはずのナカズミとの関係性が疑われる。なかなか犯人を検挙できない NBI。トニーの彼女まで被害者となる。トニーは超悪そうなクラブ「山羊の頭」のドンらしい女、ミユキをたずねる。彼女が小澤マリアさん。タトゥーバリバリの彼女がバリバリの日本語で会話するところが面白い。ミユキやトニーたちの関係がいまいち分からないなあと思っていたら、中盤以降でちょっと分かる。ミユキの父、カズドウによれば、安芸のカズオとトシヒロまでさかのぼってしまうのだった。ザハクールの野望はまだまだ続いていた。そしてミユキの妹アカネを襲う理由も分かる。悪霊ザパクールの乗り移り具合が無敵。悪霊から逃れるには自ら死を選ぶしかない。こうした映画に日本人が出てくると戦時中に行ったであろうことが見せつけられそうだが、この映画では江戸時代の悪霊メインなのでちょっと安心する。残酷な場面になるとアニメや影絵みたいになるのは血しぶきドバーを見せないためかと思ったが、シーンの区切りと言う意味もありそう。でもアカネの顔の件は見せてくれるし、単に予算の都合か。「主演:小澤マリア」となっていますが、どう見ても主演はトニー。しかしミユキの存在感も強すぎ、というか彼女がいないと事件が解決しない。下手なハリウッドに出演する役者さんよりも映る意味のある人。フィリンピン語に英語に日本語が入り混じるトニーやミユキたちの会話に戸惑っている様子の女性部下が面白い。きっとセリフを言うタイミングが取りずらいのでは? まだまだ続いてますよという感じのラスト。面白かった。


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