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CUTIE HONEY -TEARS- [DVDやら映画やら]

顔は小さいしスタイルは良いし映画的なヒロイン。美人は何をやってもかっこいい。敵役アンドロイド、ジルの目元の切れ長メイクがマンガっぽくてかっこいい。タイトルの TEARS のとおり、涙が出てくる。ただの機械のアンドロイドが涙を流す。それを「感情」だというが、しょせんはプログラムが成せる技。ジルのようにひたすら任務を遂行しようとしたり、ハニーを執拗に探すのもある意味「感情」といえそう。屋台っぽい店で食べているシーンがブレードランナー風味。終わってみると雰囲気はキューティー・ハニー in ブレードランナーだった。普通の街の風景に CG とかを重ねたり、質感を変えたりして描く近未来の様子が面白い。その他キャラクターの外観もすばらしい。この映画の中でハニーはハニーと呼ばれない。基本はヒトミちゃん。ジルだけはハニーとかキューティー・ハニーと呼んでいる。それがアンドロイド仲間のコードネームだから。もしかしてこの話しはキューティー・ハニー前夜というところだろうか。おそらく空中元素固定装置がある限り元に戻ることはできるのだろうし、この戦いを超えれば「ヒトミ」から感情全開のお茶目な「ハニー」になるのかも。AI の片鱗が残っていればジルだって復活しそう。ほとんどデッドプールな不死身さ。できれば最後はアンドロイド的根性論ではなくて、何か技とか仕掛けで論理的に勝ってほしかった。「安堂ロイド」というテレビドラマもあったくらいだから、このままハニーと早見で世直し連続ドラマを続けても良いんでは。一対大勢の戦いは技に刀に銃撃と緊迫感があるし見事。でも基地の中を逃げるところとか、必要なシーンなんでしょうかなんだか単調。AI を破壊できない場合の恐ろしさが話しばかりで視覚的に分からず、レジスタンスが命をかけている実感がわかない。減ってしまったという設定でしょうが、レジスタンスの人数がちょっと少ない。レジスタンス云々ではなくて、愛する者を失ったハニーのリベンジストーリーにした方か良かったんでは。見ている方は最期の解決方法を察してしまうので、「早く~」と諭す早見にちょっとムカッとしてしまった。悪気はないんでしょうけど。しかし下層にいた早見がなぜ上層にいくことができたのか? 空中元素固定装置の解釈が独特。アニメでは単純に服とか髪型とか見かけが変わる程度だったと思ったが、この映画ではおそらくハニー自身が空中元素固定装置で生成されているのでは? 固定装置は彼女の心臓のようなもので、彼女を生成するためのプログラムが組み込まれているのだろう。如月博士が組み込んだという感情もプログラム。固定装置が稼動し続けなければ生成された身体を維持できない。だから汚染された空気が吸い込み続けた固定装置がオーバーロードした時点でハニーは活動を止めて消えてしまったのだと勝手に考える。原作やアニメでは「こんなものだ」で終わりそうなものも、実写化だと説明が難しい。それも空中元素固定装置を問題の解決方法に選んだのだから仕方がない。エンドロールの歌が良かった。映画の終わりに違和感がない。「ススム質店」は「ススム君大ショック」?。なんだかんだと面白かった。


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