SSブログ

シンドバッド 7回目の航海(THE 7TH VOYAGE OF SINBAD) [DVDやら映画やら]

ダイナメーションによるシンドバッド第1作。シンドバッドといえばターバン+ヒゲだが、ヒゲの無いシンドバッドがかっこいい。シンドバッドがただの海賊では無くて王子であることがよく分かる。シンドバッドの偉いところは、部下思いで何とか助けようとするところ。何かトラブルに出会ったり人が命を失くしたりすると「アラーの思し召し」で片づけたりすることもあるが、これも頭を切り替えてさっさと前進しようという前向き思考かもしれない。パリサ姫の庶民的顔立ちが面白い。女優系というより演芸系な雰囲気。困った事態なのに「シンドバッドといられれば幸せなの」とのんきなことを言ったりするが、顔のせいかなんだか憎めない。シンドバッド対魔術師の物語だが、悪い奴は悪いとはっきりわかる顔立ちがそう快。ランプの精、ジニーはこの物語の重要人物の一人。男の子というのが面白い。ジニーの、呼ばれてもうれしくないというような顔が秀逸。勝手に呼ばれて命令を押し付けられるんじゃ当たり前か。ひどいことを仰せつかったこともあるだろうし。彼の話しによれば、彼は元々人間で本名はバラーニ。どんなことがあってランプの精になってしまったのかは分からない。ジニーは命令を受けると「ハイ」ではなくて「やってみます」と答えるところが印象的。登場するストップ・モーションは、巨人のサイクロプス、双頭の巨大ハゲワシとそのヒナ形態、ドクロの剣士、ドラゴン、そして魔術師によって蛇と合体させられた女従者。特典映像で姫が小さくされるシーンの撮影方法が説明されていて、そんな地味なやり方だったのかと衝撃。ドクロとシンドバッドが剣で戦うシーンがすばらしい。ドクロのストップ・モーションと合わせるシーンは8拍子というのが面白い。そこに音楽が乗れば、テンポの良いダイナメーションによるアクションシーンになるわけだ。ラストのジニー/バラーニの笑顔、そしてみんなも笑顔になって終わるエンディングがまさに映画。布の耳栓はロウを付けるとさらに聞こえなくなるのだなあ。ゴジラとか日本の特撮がすごいとか言うが、製作期間が異常に長くともストップ・モーション/ダイナメーションもまたかっこいい。ずいぶん前にテレビで見た通り、やっぱり面白かった。晴れ。


GEOの紹介ページ
https://rental.geo-online.co.jp/detail-16356.html

シンドバッド 虎の目大冒険(SINBAD AND THE EYE OF THE TIGER)
シンドバッド 黄金の航海(SINBAD BATTLES THE CREATURES OF LEGEND)


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。