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マシン・ヘッド/ディープ・パープル(Classic Albums: Machine Head, Deep Purple) [DVDやら映画やら]

アルバム「マシン・ヘッド」の制作について第二期メンバーが語る。内容が50分くらいで短いと思ったら、DVD メニューの落書きみたいなのが実は「→」ボタンで、ボーナスが30分くらい入っていた。以下敬称略。
1 Introduction
ロジャーはヒッピーだとか、オーケストラとの共演など、性格も音楽の方向性が違う5人とかの話し。
2 Highway Star
挿入されているサイケなバックを施したビデオはライブみたいだが、歌詞とかギターフレーズがなんかちがうような。サンバーストの Fender Strat は後々ヘッドが欠けてしまうやつだろうか。名作 "In Rock" の後のプレッシャーの中で作られた実験的アルバム "Fireball" についても少し語られる。
3 Smoke On The Water
曲の題材となった火事の映像や写真におどろく。この曲の重要なところはやはりダッダッダーのリフ。リッチーがピート・タウンゼントさんから「シンプルなら客はついてくる」と言われたことを話す。ジョンが「リッチーのリフは楽器店で人々を怒らせる子供のリフじゃない」って話すのはホメてるようなどうなんだか。
4 Pictures Of Home
アルバムを録音した場所はホテルというのは知っていたが、湿気がひどい場所だったらしい。でも写真を見るとかなりリラックスしてレコーディングしているようにも見える。ロジャーが気持ちよくベースソロを弾いて見せてくる。ベースは Viger だった。ジョンの「クロマティックで時間を稼いだ」が面白い。
5 Space Truckin
ミキサー卓でトラックを重ねていってドヤ顔のロジャー。リッチーが「テレビのバットマンを見て似たようなリフを考えようと思った」とはおどろき。そういえば似てなくもないような。「単純で印象的」というのは "Smoke On The Water" にもつながる。そしてギランの話す "Keep on Truckin" の広告に科学技術の話し。彼の貢献度もけっこう高そう。ヒットするだろうと思っていたがそうでもなくて、リッチーはレコード会社を「成功すると『我々』、失敗すると『君たち』になる」と皮肉る。おなじみになってしまった1973年ライブ。大いに盛り上がっているがすでにボーカルとベースの脱退が決まっていたのが悲しい。
6 Never Before
ジョンいわく「いちばん人気が無い曲だがメンバーは好きだった」。そしてリッチーも「皆が一番だと思っていた」と話すメンバーお気に入りだろう1曲。古い映像ではリッチーがギターを踊るように弾いている。これはボーナスでも収録されている PV の一部のようだが、プロモーションで使いたいほど押しの曲だったんだろう。ロジャーがミキサー卓で「ビートルズのようなコーラスだろ」と話す。
7 When A Blind Man Cries
ラストをリッチーが好んでいない曲で終わらせるのが嫌味。彼がどう思おうが、なんだかんだとソロギターがかっこいい。手を抜いているかもしれないが。オーケストラのときにしろ、「嫌がっても協力的」なのがリッチーなのかもしれない。さすがプロ。マシン・ヘッドには収録されなかったが、バンドの内情を語るために重要な曲みたい。
8 No Smoke Without Fire
ロジャーが説教じみた歌や麻薬や社会の歌はいやだと話すのが好印象。
9 The Beast
ジョン・ロードのキーボード、ハモンドオルガンについてメンバーが賛美する。普通に弾くと間抜けな感じ。色々考えてレズリーをつなぐ。タイトルの "The Beast" は、繊細なハモンドを最終的に Marshall につなぐことで作り出される「荒々しさ」とか「野獣」を意味している様子。
10 Make Everything Louder...
「民主的なミキシング」について語る。みんなが自分の音を大きくしたがる話し。ギランが音を上げたときにリッチーが文句を言う時の例えが面白い。
11 Black Night
ロジャーはリッチーの弾きはじめたリフがリッキー・ネルソンの曲みたいで、最初は白けてしまったと話す。彼は自分たちはアルバムのバンドで、ポップスバンドではないから。そこにリッチーがシャッフルのリズムを入れ、二人のイアンが加わる。ほとんど即行で酔っぱらいながら作った曲。ジョンの歌詞の適当さ加減が面白い。"Space Truckin" といい、ギランの書く歌詞はアホみたいなものが多いかもしれない。Black Night の PV をひととおり。
12 Keep On Space Truckin'
この1973年ライブのビデオは他の DVD にも収録されているが、いつ見ても観客が面白い。曲の始まりは "Comon'! Comon'!" のところのリフからだったとジョンが話す。そしてライブで曲の後半で弾いているようなフレーズを聴かせてくれる。
13 Maybe Leo's Off Beat
ロジャーがジョン・レノンさんの曲を聴いて書きたくなったらしい。そういえばレイジーの他にこの曲も本編には入っていなかった。
14 Break A Leg, Frank
"Smoke On The Water" の歌詞で歌われている "Break A Leg" についてギランがちょっと話す。
15 Roger's Machine Head
ロジャーがアルバムタイトル「マシン・ヘッド」の由来について語る。
16 Never Before' Original 1972 Promo
本編でも一部挿入されているモノクロというかアカクロ PV。当時の映像はリッチーの細さが印象的。Fender Strat が大きく見える。ギターを抱えたアクションは、ペイスの話すところの「バレリーナ」のよう。語るラストカットがジョン・ロードさんというのが何とも。
本編でもボーナスでも「レイジー」が取り上げられていなかったのが残念。リッチーは「ヒットするには内容は関係ない、ラジオプレイだ」と話すのが印象的。リッチー、ジョン、ロジャーさんたちは一人で話しているのに対してギランさんとペイスさんは二人で話しているのはなぜか。雪・冷える。


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