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ブリティッシュ・パンク・インヴェンション(BRITISH ROCK-READY FOR THE 80'S / PUNK ROCK ITS AFTERSHOCKS) [DVDやら映画やら]

ボブ・ゲルドフさんの姿がチャーミーに見える。ボブがパンクの熱狂の後の生き残りについて語る。彼は既存の体制を批判するパンクもまた体制となり派閥になったと言う。体制化したら後は袋小路。政治的思想を吠えまくったあげく妥協したら無様としか言えない。ダムドは話題作りにステージで裸になった。バンドの中でもクラッシュは新たな音楽を吸収することで生き残った。
Sex Pistols - God Save The Queen:
Fender アンプに書きなぐられた "Sex Pistols" がかっこいい。スティーブ・ジョーンズさんは 白い Les Paul Custom と シド・ヴィシャスさんは 白ボディ+黒ピックガードでローズ指板の Fender Precision Bass。PV 撮影のせいかシドやスティーブが笑い合うのがほほえましい。シドはベースを割と高い位置で弾いている。ボブ・ゲルドフさんは、ライブはともかくとしてレコードはめちゃくちゃかっこいいと話す。
The Clash - London Calling, Poilce & Thieves, Complete Control:
ジョー・ストラマーさんは白ボディにローズ指板の Fender Telecaster。Front PU が光って見えないので、もしかしたら Esquire かもしれない。ストラマーの名の通りの激しいストローク。ミック・ジョーンズさんは黒いようなワインレッドっぽいような Les Paul Custom。背後には Boogie のアンプが見える。ポール・シムノンさんは白ボディ+黒ピックガードの Precision Bass。照明の都合ではっきりと見分けられないがネック裏にストライプが見えるのでメイプルワンピースだろうか。ポールのベースの低さ加減がかっこいい。彼らが襟を立ててプレイしている姿を斜め後ろから見ると The Mods に見えてしまう。挿入される別ライブシーンでは、ミックが チェリーレッドのダブルカッタウェイ Les Paul Jr. を手にしている。網シャツのポールのベースが映っていない。
The Boomtown Rats - Someones's Looking at You:
野外ライプっぽい。アコースティックギターと P-90 の Les Paul Standard。トラビス・ビーンっぽいベース。ボブ・ゲルドフさん曰く、「ラッツにはスタイルが無い」。スタイルは音楽やバンドをつまらなくするらしい。
SPIZZ ENERGI - Virginia Plain, Where the Captain Kirk:
多くのバンドがライブハウスでプレイする話し。その中の一組がスピッツ・エナジー SPIZZ ENERGI。その後アスレティコ・スピッツ80 Athletico Spizz 80 と名が変わった。"Virginia Plain" は言わずと知れたロキシー・ミュージックのナンバー。引きの映像がなくてよく分からないが、Bass はヘッドの形が Shergold か Hayman っぽい。ギターはダブルカッタウェイでバイディング付き。ヘッドの形状が Rickenbacker っぽい。バンドサウンドが Joy Division に近いような。特にベースがかっこいい。
The Jam - Eton Rifles, David Watts:
77年 ロンドン、100 club でのライブ映像。ブルース・フォクストンさんは ファイヤーグロー の Rickenbacker Bass。ポール・ウェラーさんは遠くではっきりみえないが、ファイヤーグロー の Rickenbacker 330 だろう。ジャムもパンクの生き残りに成功したバンド。Eton Rifles / David Watts では ジェットグローの Rickenbacker 330、メイプルネックに黒ボディ+黒ピックガードの Precision Bass。サウンドはともかく、ポールの歌いっぷり弾きっぷりがひたすらかっこいい。Rickenbacker を低めに構えたスタイルもかっこいい。60年代に Rickenbacker を手にしていたピート・タウンゼントの姿の数百倍かっこいい。スタンドマイクに両手を当てて歌っている最中、ギターから出るノイズとかフィードバック音がまたかっこいい。コーラスしながらベースを弾くブルース。止まらない手。ブリッジ寄りをピック弾きする様子もよく見える。ジャムといえばモッズ。そして四重人格の音楽を背景に映しだされるのはブライトンの砂浜とモッズたち、そして敵対するロッカーズの映像。
Secret Affair - Time for Action:
ネオモッズ・バンドといえばシークレット・アフェア。ギターは バタースカッチの Telecaster。ベースは黒い Rickenbacker。彼らは現代のモッズを、栄光を求めて正装する「グローリー・ボーイズ」と呼んだ。
The Police - Regatta De Blanc, The Bed's Too Big Without You:
全米進出して成功を収めたポリス。マイアミのコンサートの様子。スティングさんが手にしているのは Ibanez のフレットレスベース。アンディー・サマーズさんはおなじみのサンバーストのバインディング付ボディでローズ指板の Telecaster。彼らの音楽はスチュアート・コープランドさんのドラムというか打楽器とディレイギターにスティングの「イエーイエー」とか「ヨーヨー」発声でできたサウンド。アンティは「白人がレゲエを大衆化させるのは、60年代のブルースと同じで皮肉な現象だ」と話す。"The Bed's Too Big Without You" でのディレイを駆使するアンティのプレイが見物。スティングのベースも面白い。
The Specials - Too Much Too Young, Guns of Navarone, Gangsters:
工業都市コヴェントリーから登場したスカ。Too Much Too Young を子供たちに向かって歌う。ギターは 黒ボディにメイプルネックの Telecaster。画像が鮮明ではないが Custom。もう一人は Les Paul Special っぽい。ソロやオブリガードはほとんどこの Les Paul。印象的なベースラインはオリジナル Precision かと思ったが、PU の雰囲気からして Fender Telecaster Bass っぽい。当時は「ナバロンの要塞」がロックになるとは思わなかった。"Gangsters" では子供から大人までステージの上がって踊ってしまう。
The Selecter - Murder, Too Much Pressure:
"Murder" はレコーディングで歌を入れている様子。"Too Much Pressure" ではバンドそろってレコーディング。ギターはブロンド+メイプルネックの Fender Strat ラージヘッド。ノリノリなベースはネックの後ろしか見えないが Jazz Bass だろうか。
Madness - The Prince, Swan Lake, My Girl:
コヴェントリーに対してロンドンではマッドネスがスカをプレイしていた。フロントがハムバッカーっぽいナチュラルの Telecaster と 黒にメイプルネックの Precision Bass。"Swan Lake" はその名のとおり「白鳥の湖」。
The Clash & Ian Dury - Sweet Gene Vincent:
クラッシュとイアン・デューリーのゲリラライブ。出番の無い時は石のように動かないサックスプレーヤーが面白い。コントロール部だけ残してピックガードを取り去ったサンバーストの Precision Bass。ブリッジ寄りに Jazz Bass PU を追加している。ミック・ジョーンズは ローズ指板の Telecaster。ステッカーとかが色々貼られていて、もしかしてジョー・ストラマーのものだろうか。
Ian Dury - Hit Me with Your Rhythm Stick:
イアン・デューリーはタイトルに合わせてドラムスティックを持って歌う。汗だらけの彼は、ロッキー・ホラー・ショーのティム・カーリーにも見えたりする。サックスを二本加えて吹くプレーヤー。ギターはダブルカッタウェイの Les Paul Special。
The Pretenders - Brass in Pocket, Stop Your Sobbing:
白ボディ+黒ピックガードでメイプルネックの Precision Bass。コリーナボディだろう Gibson Flying V。タバコを手に歌うクリッシー・ハインドは白にローズ指板の Telecaster。"Stop Your Sobbing" はキンクスの名曲。リハーサル風景にレコードの音を流しているのかと思ったら生バンドサウンドみたい。キンクスのレイ・デイヴィスさんのコメントが入る。メジャーな曲でないところがうれしかったらしい。
Gary Numan - Down in the Park:
ストーンズの曲の名前でもあるベガーズ・バンケットというレーベル。ここでゲイリー・ニューマンが見れるとは思わなかった。デビッド・ボウイのようなシアトリカルなステージ。テクノっぽいが生ドラムがバンド感を増してくれる。
The Kinks - Attitude:
ラストはなんとキンクスのライブ。ベースは Fender Mustang Bass に見える。ギターは黒い Les Paul。「今でも貧しさについて曲を作れるか?」という質問に、「今でもみじめだから問題ない」と答えるレイ。「すべてを手に入れて何も持っていない」とはなかなか言えることではない。レコーディング卓が財産だと言い、"Brass in Pocket" にひっかけてか、レコーディング卓が「ポケットには入らない」とは憎い。
もしかしてずっとボブ・ゲルドフさんのガイド? と思ったら The Boomtown Rats の曲あたりで終わってくれた。自主制作みたいなツートーンのタイトルロールがかっこい。The Jam、The Police、Gary Numan、SPIZZ ENERGI、The Pretenders がかっこよかった。映像はあらい。でもまた見たい。面白かった。


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