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ジム・ヘンソンの新ストーリーテラー ギリシア神話(Jim Henson's THE STORYTELLER GREEK MYTHS) [DVDやら映画やら]

たぶんテレビドラマ。「タイタンの戦い」とかでおなじみのペルセウスとメドゥサの話しが目当てで見た。ジョーク満載の話しかと思ったら、けっこうシリアスだった。ギリシャ神話好きにはたまらなそうな4話構成のビデオ。
ダイダロスとイカロス: ダイダロスの息子イカロスは可愛いのだがバカだった。それにくらべて甥のタロスはかしこかったのが悲劇のはじまりだが、親子旅の途中でミノス王にあったのが致命的だった。ミノス王の命によりミノタウロスの迷宮を作ったのはダイダロス。ミノスの発音は「マイノス」が近そう。ダイダロスは「デタロス」。彼をそそのかすハゲワシがけっこう怖い。このハゲワシやストーリーテラーの相棒の犬はマペット。この辺りがジム・ヘンソンさんならではなのだろう。
オルペウスとエウリュディケ:オルペウスの母は音楽の神カリオペ。オルペウスは竪琴とか楽器をたしなむ。どんな問題も音楽で収めてしまう。かぐや姫が竹から産まれれば、奥さんになるエウリュディケは木の中から登場する。この奥さんが亡くなったのが悲劇の始まり。オルペウスは冥界へと向かう。渡し舟では死者は忘却のための飲み物を飲まされるのか。オルペウスは必死に音楽でハデスや女王を説得しようとする。その時の笛をくわえた表情が面白い。「女の前を歩け・絶対に振り向いてはならぬ」とはひどい条件だが、そんなこと考えるハデスが怖い。オルペウスの最期がひどい。Eurydice ってなんのことかと思ったが、何のことはない、エウリュディケののことだった。オルペウス役のアート・マリクさんはよくシュワルツェネッガーさんの映画で悪役をやっていた覚えがある。エウリュディケ役のジーナ・ベルマンさんはどこかで見たなあと思った、テレビドラマ「レバレッジ」でティモシー・ハットンさんといっしょに出ていた。
ペルセウスとメドゥサ:アルゴスの王、アクリシオスは息子を望んだが娘ばかりで男の子がなかなか産まれない。王は息子が欲しいと神に頼む。神は男の子を授かるというが、それは王の娘ダナエの子だと言う。そしてその男の子は王をほにゃららするぜと預言を与える。その預言を聞いた王は息子をあきらめ、ダナエを牢獄に閉じ込める。その牢獄で彼女は光と金を見る。それがゼウス。ゼウスは彼女に息子を授け、その子がペルセウス。その部屋で彼は母親から木の剣を与えられ、ゴルゴンのメドゥサを退治しなさいと聞かされる。王はダナエとペルセウスは箱に入れられ海に放り出される。幸いなことに箱は浮かび漂い、島の民に救われる。ペルセウスがメドゥサの首を取らなければならなくなったのは、母親をわがままな島の王から守るため。メドゥサとその姉妹グライアイ、そして天空を支える巨大神アトラスが登場する。メドゥサとグライアイのメイクがこわい。面白いのはペルセウスが光の他に闇も恋しがったこと。闇は牢獄の記憶だった。小さい頃のペルセウスは自分が生まれた場所が牢獄とは思わなかっただろう。できればメドゥサの出自も描いてほしかった。
テセウスとミノタウロス:母は王妃、父は牡牛というミノタウロス。王はミノタウロスをクノッサスの迷宮に閉じ込める。そして7人の娘をいけにえとして迷宮に閉じ込める。なんてひどい。迷宮を行き来できるただ一人の女性。それが王の娘アリアドネ。彼女は毎日ミノタウロスを訪ね、いたわる。しかしいたわりながらもミノタウロスのいけにえの悲鳴を聞くという残酷な事実。そして場所はトロイゼン。若者テセウス。彼の父親はアテナイの王、アイゲウスだった。彼は父親に会いに行く。陸路でアテナイに行く間に色々な困難があったようだが、それは割愛されている。老いたアイゲウスの妻はメディア。この女が曲者。テセウスはミノタウロスへのいけにえを終わらせるため、ミノスに向かう。そこでアリアドネが感じたテセウスとの絆。つまりホレてしまった。ミノタウロスの正体を知るシーンとその最期が切ない。アリアドネが嘆願しようとテセウスはミノタウロスの首だけが欲しかった。ただ名声のためだけに。そしてテセウスといっしょに国を出るアリアドネ。この後がひどかった。テセウスがひどいやつ。アリアドネの恨みつらみのセリフがすばらしい。


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