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オケ老人! [DVDやら映画やら]

アマチュア楽団の話し。杏さん演じる主人公の小山さんもプロの音楽家ではないところが面白い。オープニングで小山さんが歩く姿が楽しい。教師という役柄のせいか、ほとんど地味な服装なのがすばらしい。オシャレをするのは坂下くんと食事をするときだけだったような。髪の毛もちょっとボサボサ気味。小松政夫さんがほとんど地の様子。森下能幸さんは今にも倒れそうな老人役だが、おそらく自身の年齢以上の役だろうし、昔で言えば若い笠智衆さんが年老いた役をやっていたようなものか。待ち合わせがラブホテル前というのに笑う。しかもそこに案内するのが自分の生徒。杏さんと左とん平他、老人たちとの背の違いに笑う。重要なところで茶化す黒島さんがかわいい。先生の坂下くんより、黒島さんの恋人コーイチの方がしっかりして見える。小山さんも恋に関しては黒島さんにからかわれているし、黒島さんの方が一枚上手というとこか。「最後の一葉」の件に爆笑する。その他、黒岩さんとコーイチが「ロミオとジュリエット」的な雰囲気だったり、ネタもクラシックというか古典な感じ。意見を語る妄想シーンがゾンビ映画みたいで面白い。音楽堂での演奏では、みなさんの固い顔がけっこう現実的。ここでニコニコしていたら逆に現実味がなくなってしまうような。クライマックスのピンチを救うのが意外な小物。わざわざロンバールのテレコを点検するシーンを入れたわけだ。その他水道の蛇口閉め忘れとか、後のシーンに関わってくるところが素敵。オケとは別に小山さん用のクライマックスも用意されていて、それを見ている黒島さんの顔が秀逸。ラストの終わらせ方もそう快。大根と人参の演奏が面白い。本当の音楽をやりたいと言う前に本当とは何なのかと問いかける話し。バイオリン練習用の防音室を、狭い部屋にどう収めるか考えるシーンが面白い。杏さんの顔芸というか口をとがらせたりひんまげたり口芸が楽しい。無駄なシーンが無い映画。面白い。冷える。


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