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アルゴ探検隊の大冒険(Jason and the Argonauts) [DVDやら映画やら]

いちばん最初に見たときは、タイトルからギリシャ神話を想像しなかったが、アルゴというのが神話に登場する巨船で、これに乗った冒険者たちをアルゴナウタイ=アルゴ探検隊というらしい。だからアルゴはプロジェクトとか計画の名称に使われたりする。ベン・アフレックさんの「アルゴ」もこの神話からの引用なのか。黄金の毛皮というのも神話からの引用だが、毛皮に力があるなんて面白い。登場するものクリーチャーすべてがかっこいい。タロスというかティロスの青銅っぽさと動作音がかっこいい。人間コウモリと人の合成が見事。特に網で捕えて地上に降りたところとか。ヘラクレスの退場が早すぎ。人が演じる巨大なトリトンと普通の人々の合成も遠近感があってかっこいい。オラクルみたいに5つの質問にしか答えませんとか、あいかわらず神様のやることは勝手。彼らは予言のいうとおりにならないと激怒する。「いったん征服するがそのあとで王の座を奪われる」なんて予言されれば邪心もわくもの。ゼウスの意思とか助けがあると言われればなおさら。かわいそうなのはティロス。ただ島を守っていただけなのに。悪いのは持ち出してしまったヘラクレス。おまけにヘラから弱点を教えられて散々な目にあってしまう。ティロスはほんとうに無敵そうなので、ほんとうならここでアルゴ探検隊が全滅して終わるところ。ペライアスに向かって「ペライアスを殺す」云々と話すシーンはけっこうハラハラする。それだけペライアスには王様オーラが足りなかったということか。この親にして息子アカストスあり。いつ彼が事を起こすかというのもハラハラのひとつ。女神ヘラというとソーのおかげで凶暴な神様な感じだが、ここでは普通の女神。神の世界の描写では周りを霧か煙がおおっていて、カラーの具合もあってかアニメっぽく見える。神話ではよく「イアソン」と表記されるが、劇中では「ジェイソン」とはっきり聴こえる言っているのはなんでだろう。最初から登場する預言者はヘルメスだったのか。彼がわざわざ異常に巨大化してから消えてなくなるところは、神的なドヤ感でいっぱい。できればコメンタリーとかレイ・ハリーハウゼンさんのインタビューとかがあるとうれしかった。「タイタンの戦い(1981)」を見たおかげでまた見てしまった。ギリシャ神話が SF アドベンチャーになるという見本。面白かった。


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タイタンの逆襲(WRATH OF THE TITANS)
タイタンの戦い(2010)(CLASH OF THE TITANS 2010)
インモータルズ-神々の戦い- (IMMORTALS)
タイタンの戦い(1981)(Clash of the Titans)


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