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エスパイ [DVDやら映画やら]

日本語字幕付きでうれしい。原作者の小松左京さんと由美かおるさんのオーディオコメンタリー付き。小松さんの自由なコメントが面白い。これでもか!というほど大きいタイトルロゴが清々しい。草刈正雄さん演じる三木は田宮たちのエスパイにスカウトされる。見たところ訓練の様子もあまりないまますぐに OJT 状態。いきなり現場で人を殺してしまって意気消沈するのも仕方がない。しかし三木が新人でトレーニング中の設定のおかげで、法条や田村たちがエスパイの用語などを無理なく説明してくれるところが上手い。外国ロケかと思ったら日本だったりする。道路の標識が灰色っぽいのは、撮影中だけ何かで隠していたのだろう。田宮がマリアに会いに行くカフェもフランスはパリの設定だろうが、調度品の雰囲気がどうも日本の喫茶店に見えてしまう。列車が走る風景とか街中の様子は外国ロケでもそれは風景だけで、人が登場するのはみんな国内っぽい。でもイスタンブールの街中の藤岡弘さんは現地ロケだろうか? やっぱり違うか・・・。椅子に拘束されて電気攻めされたあとのウルロフとの対面時に、スーツの袖口がちゃんと焦げて破れているところが芸が細かい。由美かおるさんは服を着ているとそうでもないのだが、薄着になるとものすごく細く見える。ある能力が突出しているメンバーもいるが、法条たちエスパイはお互いに協力して戦う。彼らをつなぎとめるのは愛の力。とはいっても法条はあまり関係なさそうで、実質的には田村とマリアの愛だなあ。睦五郎さんは見た目裏切りそうだが果たしてどうなるか。ラストの撃たれっぷりがすごい。せっかくの超能力があるのにあれはひどい。鐘の音シーンは、映画館で聴けばすごい迫力。最後の「終」の字体が特撮映画っぽい。「キ〇ガイ」のセリフがいっぱい出てくる。マリアを襲う人がチコ・ローランドさんに見えた。スーツを着て犬を連れている三木の様子は、草刈正雄さんの PV のように見える。この犬のシーザーがかなり草刈さんの言うことをきく。藤岡弘さんのアクションが冴えまくる映画。草刈さんのヴィジュアルや、由美さんの大人向けカットもすばらしい。しかしこの映画でいちばんかっこいいのは加山雄三さんかもしれない。そして有能なのが高村ルナさん。ゴールデン・ハーフと言えば、森マリアさんは今何をされているのだろう。最後に勝つのは「愛」かもしれないが、人類愛と人間愛とか地球上のすべてに愛を・・・とかではなく、このエスパイにおいては男女の愛の気がする。もちろん田村とマリアの。それをいちばん分かっているのは三木。それを炎と尾崎紀世彦さんの歌がしめくくる。最後の「終」も文字が東宝特撮風味。海外で撮らなくても、こんなに国際的な映画になるのだという見本の映画。浅草東宝を思い出す。面白かった。


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