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遊星よりの物体X(THE THING FROM ANOTHER WORLD!) [DVDやら映画やら]

絶対見たよなと思いながら見る。An RKO Radio Pictures で始まる物語。この出だしを見ると、Rocky Horror Show のオープニング曲、"Double Feature Picture show " が思い浮かぶ。"THE THING" のタイトル効果がすばらしい。アラスカ州アンカレッジ、将校クラブから始まる。ヘンドリー大尉はニコルソン秘書が好き。二人のやり取りがあまりに男女の話しで清々しい。彼女のセリフではいくとこまではいっているようだ。何せ縛るプレイまで見せてくれる。おまけに「日本式拷問」まで。あと「沖縄」という言葉も飛び出す。戦後だったのだなあ。実際に現地でロケされているかは分からないが、飛行シーンや宇宙船発見場所のシーンはセット感がなくて壮大。このあたりがなんだかハリウッドというかアメリカ映画。火を使ったシーンは暗さも手伝ってか迫力があるし、火消しの様子を見るとみなさん命がけっぽい。特撮では攻撃シーンの電撃と煙がけっこうリアル。「物体X」とは宇宙船らしきものにあったと思われる氷の塊。博士の話しを聞いたスコット記者によれば、それはスーパー・キャロット。つまり超ニンジン。どうにも細胞組織が植物らしい。このスコット記者の図々しさはひどくて、ノーベル賞級のキャリントン博士に対してとても無礼なことを言う。わざわざひどいことを言わせるのは観客の心をつかみたいためだろう。誰でもエリートに良い気持ちは持たない。このスコットは軍人や科学者たちの中で一般人を代表する唯一の存在。記者という職業上もあるがかなり言いたいことを言っている。ラスト。通信するスコット記者。いちゃいちゃするヘンドリー大尉と秘書に気を配ったり、博士を名誉の負傷と報告したりしながら発する警告は名台詞。このかっこいい台詞でやっぱりこの映画見たなあと確信する。しかしスコット記者はちゃんと写真を撮ったのだろうか。軍人+博士という構図に遠くから無線で将軍がちゃちゃを入れる。博士が言うように確実に大尉たちは軍法会議ものだが、最後のキャリントン博士の交渉で「ちょっとは話したんです」ということになっておとがめなしかもしれない。一部始終をスコット記者が撮影していれば良いのだが、口達者なわりにはカメラの腕ちょっと・・・。秘書は大尉の給料を気にしていたが、軍を追われれば大尉と秘書の将来も不安。恋愛要素が入ったり、ほのぼのしてしまう最後を見ると、もっときん迫したジョン・カーペンター版「遊星からの物体X」とか前日たんの「ファーストコンタクト」とかを観たくなる。晴れ。


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