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ジェサベル(Jessabelle) [DVDやら映画やら]

だまし絵みたいな DVD ジャケットが気になって借りる。ビデオテープが登場するので「フッテージ」とか貞子っぽいやつかと想像する。ジェサベルというかジェシー役の人が飛び切り美人だとか若そうに見えないところがすばらしい。スタイルもグラマーというよりはちょっと太め。沼に入ったり墓をあばいたり、同級生プレストンはえらい。案外ジェシーみたいなタイプの人に頼まれるとプレストンのように断れないかもしれない。「フェリシアナ郡じゃめずらしくない」と話すプレストン。もしかして何か知ってる? 父親のテープを見た時の必死さもかなりあやしい。同級生スコット・デイビスの母親アビーの演技がこわい。彼女も絶対何か知ってそう。死んだ母親がビデオで言う「幽霊が苦手なの」というセリフ。これがけっこうヒントかもしれない。自分のことを言っているようで、本当はあの人のことかもしれない。そもそもがこのビデオを誰のために撮っておいたのか。雰囲気は70年代な感じ。祈とうとか古い習わしとかオーソドックスな恐怖。冒頭のテロップの「~の伝説」で、呪い系かなと勘ぐってしまう。こういうテロップは余計でないかなあと思ったりするがまあいいか。いちばんかわいそうなのはジェサベルの恋人。もしかして必然の事故だったとしたらジェシーに関わってしまったのが運の尽き。大人の男女、夫婦の関係や信仰にトラブルがあったのは仕方がないとして、子供に罪はないよなあ。結局みんな悪かった。ジェシーはとんだとばっちり。考えてみると最初の事故から呪われていたのか。だいたいビデオを見るためには家に帰らなきゃならないだろうし。ジェシーを助ける同級生プレストンの夫婦生活が気になる。奥さんはカリカリしてるし、もう破綻寸前だったのか。そこに胸の谷間を強調するジェシーが現れたら、そりゃ良い気はしないです。舞台となっているフェリシアナ郡があるルイジアナという州は、スペイン領だったりフランス移民が増えたりアメリカになってハイチの移民が増えたり、奴隷市場ができあがったりと激動な歴史があるようで、母親が関係した者たちもそうした歴史の中を生き延びてきたのだろうなあ。プレストンが「~じゃめずらしくない」というのも分かる気がする。考えてみるとけっこうトリッキー。「ジェサベルは報いを受ける」とある人たちは言うが、なぜ娘ジェサベルが報いを受けなければならないか。普通なら報いを受けるのはジェシーの父親だい。ここで「報い」というのは悪いことではなくて、「報われる」、つまり「良い」方の報いかもしれない。そしてそれはお墓で見つかった娘が身体を手に入れてよみがえること。母親のビデオはその娘に対するメッセージだろうし、そう考えないと合点がいかない。日本語字幕がトリッキーだったのか。字幕ゆえの言葉の解釈問題だったのかも。あとはジェサベルとジェシーの呼び方のちがいも。けっこう考えさせられてしまった。晴れ。


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