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カラスの親指 [DVDやら映画やら]

能年玲奈さんのパーカーのプリントが "The Runaways" でかっこいい。村上ショージさんが普通過ぎてかっこいい。5人が歩く道路の先に見える「止マレ」のラインが印象的。姉妹役の能年さんと石原さとみさんだが、しっかり者と甘え者の役設定が意外で面白い。でっかい石屋の汗ダクダクは、その前の公園の破裂音のシーンのときに何か負ってしまったかと思ってしまった。終わったようで終わらない。「実はこうだった」なラスト。黒幕はあの人だろうなあとだいたい想像がつく。振り返ってみればあの人だけ過去の話しがなかったような。ヤクザの鶴見辰吾さんの手下、古坂大魔王さんがいかにも悪人。同じヤクザ事務所で電話番をしている上田耕一さんが怖い。ベテランがなんで電話番役なのと思ったが、無理やり恫喝するのではなくて、じわじわと話して相手にボロを出させるタイプみたい。電話応対役なのかよく分かる。オープニングのメガネにスーツ姿の阿部寛さんが、「奇談」の稗田礼二郎に見える。阿部さんの髪形に負けずと、石原さんも髪形を変えるが、その雰囲気がけっこう能年さんと似ている。石屋を演じる小柳友さんも、村上さんや姉妹にくらべてあまりにノッポな阿部さんの身長が目立たなくなってバランスが取れている。配役で色々考慮されたのではないだろうか。能年さんはメイクしない方がかわいい。コンビニでアレを買うシーンで、横目でチラ見するときの表情が面白い。伊坂幸太郎さんの作品を思い出させる雰囲気。セリフに出てくる「仙台~」という言葉に、何か関連があるような気がしてしまった。人情やミステリーを掛け合わせは、油断するとみんな伊坂さんや宮部みゆきさんになってしまいそう。「カラスの親指」というタイトルはどういう意味と思ったが、劇中でしっかり説明される。素人の「しろ」転じて「白」。玄人は「くろ」が「黒」、そして「黒色」は「カラス」ということで、タイトルの「カラス」につながる。それでは親指は何?というのがまた人情。終わってみればけっこう長かった。面白かった。暑い。


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