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アイアムアヒーロー [DVDやら映画やら]

英雄は自分の努力や才能が自分が考える成功に届かない普通の人。彼が人のマンガを読んで「おもしれーなー」と言うシーン。ここでふてくされずに素直に受け止められるのが彼の良いところ。タクシーの中ではとっさに比呂美をかばったりする。良い奴。だから彼が思っているほどクズな人には見えないので憎めない。彼の恋人、てっこ役の人がすごい。スピード感は加工だとしても、あのブリッジや身体能力は役者さん本人のものだろうか。背が高いし足が長いので余計迫力がある。佳作のトロフィーが身を助けるというのは皮肉か幸運か。英雄はかまれたのになぜ ZQN にならなかったのか? もしかするとてっこの歯が無かったせいかもしれない。そのせいで血が出るほどかめなかったせいか。ZQN の面白いところは、感染者の職業とか熱中していたことが発症後の動きに現れるところ。それは劇中で藪やアベサンが語るところの「記憶だけが残っている」ということなんだろう。比呂美が英雄と別れようとするシーン。彼女の言葉から、おそらくいじめられていたとか、それまでの生活が辛いものだったことを予想してしまう。彼女の殴り方がネコパンチで受け付ける食事がネコ缶ということは、友だちはネコだけという生活だったのかも。仕事場でのアシスタント仲間のひと騒動後、英雄がそのビルから出てくるシーンが映画的でかっこよかった。このシーン限らず、狭い日本が大きく見える構図が多数。後半の舞台がアウトレットモールというのも日本を感じさせずにグローバルな感じ。ゾンビ映画へのリスペクトもありそう。森林シーンの広大さもなんだかアメリカンゾンビっぽい。人間とゾンビに分かれてしまった関係も最近はよくありそう。英雄が猟銃許可証を守ってなかなか撃たないところや自衛隊への発砲許可が下りないというのは、よその国から見て不思議に思われるところだろう。藪役の長澤まさみさんの初映画「クロスファイア」でも少しゲスな役をしていた吉沢悠さんが、再び共演してもやっぱりゲスだった。あの時はまだ小学生か中学生だった長澤さんに対して今度は「〇ックスしよう」なんてセリフとは・・・年数が経つわけだ。アクションや血がドバーなど前半から見せ場が絶え間ない。クライマックスは時代劇でありそうな一対何とかの展開。藪や英雄が比呂美をおぶって歩く、昇る、走るシーンは、体重は軽いのだろうけど、大変だったのではないだろうか。よく「昔はまずしかった・・・」と語っている千倉役の人に「貧乏人!」と何度も言わせるのがなんだか皮肉。音楽というか音響がかっこよかった。全部入りのゾンビ映画。面白かった。


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