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LUCY/ルーシー(Lucy) [DVDやら映画やら]

「人間の脳を100%使ったらどうなる?」型 SF。アタッシュケースのダイヤルを回す時のルーシーの爪のマニュキュアの剥げ具合が生活感があってリアル。科学者の説明がたっぷり聴ける映画。この博士がモーガン・フリーマンさんなので ETV でも見ているみたい。前半で何かをされて「パリパリ」言われているときのルーシーの様子が面白い。ときおり画面に出てくるパーセンテージは脳みその回転度合いだったのか。20%でもすごいようだが、100% なんてどうなることやら。脳みそが覚醒し始めてからのルーシーは目の焦点があっていないような様子で、見ているようで見ていない感じ。もしかしたら普通に見ていては要らんものまで見えてしまうので、常にコントロールしているという設定か。何にせよ演じる方も大変だったんではないだろうか。脳みそがフルパワーで超常的な力が使えてしまうところは定石のストーリーだなあと思ってしまうが、ルーシーが悪党を手玉に取ったりやっつけてしまうところはなんだかんだ爽快。車の一歩通行アクションもスカッと痛快。脳みそ云々よりも、最終的な単位が時というのが面白い。車の走行映像を使った説明はなんだか分かったような気になる。目に見えないものを証明できるのは時だけらしい。おそらく人類はすべてを記憶を受け継いでいて、それをどう引き出すのか。それが脳みそ100%状態なのだろう。ルーシーが色々な世界を体験する様子は、その引き出しを開けているところ。そしてその記憶や知識は時に埋め込まれている。ルーシーは「時」になってしまったんだなあ。その100%に到達するまでに正気を保てず、落後していく者がほとんどだろう。ルーシーの行動は奇跡としか言いようがない。彼女はノーマン博士により、早々に自分の目的を得たことが良かったのではないだろうか。講演を聴きに来た人たちに「仮説です」としか言えなかったノーマン博士の未来も明るい。K国の人もこれだけ描かれれてしまうと見る気が失せるのでは。実際にやっていることばかりだったりして。飛行機内でのトラブルから病院までの間にもうちょっとシーンが見たかった。「知恵熱」というのも脳の発展過程と言えるのだろうか。ルーシーは時になり、「トランセンデンス」ではネットワークを流れるデータになったし、「2001年」では神様になってしまった。死んで生き返ってもすごいことになっちゃうし、人間の行きつくところは様々だなあと思った映画。面白かった。晴れ。


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