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青い春 [DVDやら映画やら]

象徴的なのは開始6分くらい。屋上で青木が九條にふりむくシーン。青木の無表情さと九條の笑みが印象に残ります。青木は親のようにも子供のようにも見える。誰が誰の下か。ハイアラーキーの分かりやすい世界。その中で九條は異色の存在。九條にとって騒ぎ立てる先輩や後輩はただ面白いかうるさいだけ。青木にはそれが煮え切らない、情けないように見える。登場人物たちの行動に賛同できるはずはないが、何をしていいか分からんというのは分かる気がする。卒業したい気だけでもじゅうぶんかもしれない。この映画が普通の学生青春映画と違うところはエロがないところ。極端な改造学生服や髪形が出てこないところ。九條は入学のときの制服をまだ着ているようなスタイル。屋上塔屋から見える飛行機の腹も印象に残る。学生を追いかけるのは花に水やる花田先生だけ。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 曲名は歌詞が想像できないくらいかっこいい。振り返るとチャプターごとがそれぞれの卒業のストーリー。もう少しオバケについて知りたかった。忍成さんが期待はずれのない役どころ。○○をドバーっと浴びたり、○○をグチャーと握っちゃったり、髪を切ったり、スプレーまみれとか、青木役がいちばん大変そう。屋上のタイムラプスシーンも本当に撮っているなら大変すぎ。九條を見る青木の表情がなんとも言えない。「手を叩こう」のときや後輩をしめるところ。1時間16分頃の子供同士の話しにじんとくる。ここでようやく青木と九條の関係が分かる。何もかも普通どおりの中で、九條だけが走っている姿は時が止まっているようだが、青木の叩く手は止まらない。花田先生もグラウンドをかける。開始早々に屋上で撮った写真。ここから一年経たない間にすべてが変わってしまった。子供の成長は早い。この写真に九條が写っていないところが上手い。たぶん九條は一人卒業するんだろう。その隣にいるのはオバケだろうか。エンドロールで黒バックから青に変わるところも素敵。「青い春」の「青」と関係あるのだろうか。晴れ。


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