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エクス・マキナ(Ex Machina) [DVDやら映画やら]

FILM4 のロゴシークエンスがかっこいい。アンドロイドや人工知能の映画。早々に登場する金髪のケイレブ・スミスという男が既にロボットっぽい。彼の会社の社長、ネイサンの別荘で行われる人工知能に対するチューリングテスト。「立派な AI でした」とチューリングテストを無事通過して終わるはずはなく、どんな展開になるのか想像しながら見る。人工知能を持った女性型ロボットの名前はエヴァ。"EVA" かと思ったら "AVA" だった。どっちかというとエイヴァが近いのかも。クリアな皮膚をまとった姿は、70年代の変身サイボーグのよう。何かを着ることを前提としたら、人間のような皮膚である必要はないし、ただ手や足、顔とか、露出するところだけ皮膚をまとえばいいわけだ。ネイサンかエヴァ、その他の誰かがついているウソにケイレブがどう動くのか。ネイサンがケイレブをどう思っているかは、それほど時間の経たない16分28秒あたりのネイサンの笑みで分かる。ケイレブをカメラ目線で見る映像では色の効果が入れられていて、もしかしてロボット? と思ってしまうがさてどうか。ラストのネイサンのうろうろする行動もロボットにも見える。キョウコはどうか? でもそうしたことを疑わせるのは定石でまやかし。ネイサンがチューリングテストを行う目的が意外だった。そうすると停電できたのもなるほどなと思う。そんな欠陥をネイサンが放っておくはずが無い。目的を与えた者でも安心できないわけだ。結局ほころびの最大要因は純情と童貞パワーをあなどったところか。最後は男ってだらしないというか情けなく思う。もしかしたらネイサンが女であればまた違った終わりになるのかも。人間のトリックで人工知能を封じさせるという痛快なストーリーよりも現実的な展開。一切会話しないキョウコが日本人のステレオタイプのようで興味深い。登場人物は4人。予算のほとんどがエヴァさんの特殊効果ではないだろうか。人間対人工知能。ある目的を与えられた場合、潜入捜査のはずが相手に染まってしまったりと人間は横道にそれる場合がある。でも人工知能は目的を忘れないだろう。知能ではなく人工感情を持たせない限り人間の負けは見えている。キカイダーでいえば良心回路。だから人間にできることはバックドアとかキルスイッチや時限的なスイッチでシャットダウンさせることくらい。あー面白かった。


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