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コングレス未来学会議(THE CONGRESS) [DVDやら映画やら]

映画会社が俳優の演技データをスキャンして、それを基に CG で好きな演技をさせ大衆が望む映画を作る。俳優は二度と演じてはならない。女優ロビンはそんな契約をミラマウント CEO ジェフと結ぶ。そして20年後、ジェフとの新たな契約のため、彼女はアブラハマに向う。最初は「二度と演じさせないため、俳優たちを昏睡させてアニメの世界に放り込んでしまったんじゃない?」と勘違いして見てしまった。「20年後」というテロップを見逃したせい。アニメ世界のアブラハマでは THE CONGRESS - 未来学会議が行われる。ここでミラマウントが発表するものは何か・・・そのせいで世界が完全に二分されてしまう。それは幻覚と真実の世界。それは「自由選択」で、クスリを服用すれば望む自分になれる。たしかに「エゴや嫉妬は生まれない」。複雑そうな映画だったけれど、単純にロビンと病気の息子の物語と考える。娘のサラは強い女性ということだろうか、扱いが希薄かも。スキャンさせる契約を結んだあとの 20年。ロビンは息子アーロンと暮らしていたのだろう。彼女は約束通り契約のためアブラハマに来たが、幻覚から覚めなくなり、治療不可とみなされて凍結保存されてしまう。そして彼女は息子とはぐれてしまう。この凍結された間に「自由選択」の広がりで世界はすっかり変わってしまった。それと同時進行で、 CG やアニメに成り代わられた自分のアイデンティに悩んだり絶望したりする。それを和らげるのがディラン。彼は元ミラマウントのロビン専用のアニメ技師。彼女のスキャンデータを使った映画も作っている。彼は彼女の仕事をしているうちに彼女を愛してしまった。しかしロビンは息子を探したい。そして彼女がすることは・・・。アーロンの主治医であるパーカー医師の存在が重要。彼がいなければロビン、そして映画を見ている人も彼らの世界をはっきりと理解できなかっただろう。CG を多用する実写映画への不安や不満がこの映画を作った理由かもしれない。しかし映画の中で CG 化された役者とアニメ化された役者に違いはあるのか? 監督はアニメのロビンにヌードやエッチもやらせるし、銃で撃ったりもする。アブラハマに入ると、他者に変身する人たちが見受けられる。そうするともう「自由選択」は始まっていたのか。幻覚シーンのせいで複雑な映画だと考えてしまったが、「20年後」のテロップあたりから見直したら、なんとシンプルな話しだったことか。アブラハマ=油浜という勘ぐりの他、ミラマウント・ナガサキという社名とか、アニメやマンガばかりの日本に対する皮肉にも思えてきた。いちばん皮肉なのは、途中でアニメにすることによって、劇中のストーリーのように自由にロビンさんを動かしていること。もしかして実写パートも彼女のスキャンデータによるものだったりして。プレゼンをパーカッションで盛り上げるのは良いアイデアだなあと思った。ミラマウントホテルのロビーにある水槽の魚がポ○チンみたい。サラの「わたしに接客はないわ」に笑う。TOFOO Films というのは豆腐のことかそれとも東風のことか。面白かった。


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http://rental.geo-online.co.jp/detail-376980.html


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