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フリーキッチン [DVDやら映画やら]

幼少時の主人公ミツオが冷蔵庫の下を見て驚く様子を映しておいて、何も映さず、安心したと思ったら見せられてビビる。それ以来、冷蔵庫を開けるのがトラウマっぽい。初見の役者さんたちのせいか、普通の出来事に見えるのが怖い。ミツオのうつむき加減がすばらしい。お母さんの静かなサイコっぷり演技に感心する。ゲスな夫が連れてくる女性がけっこうきれい。ラスト近く、お母さんの倒れっぷりがすばらしい。前半、訪問販売の女性を部屋に入れたときのキッチンの壁の模様か油汚れが、血で汚れているように見えるのが普通の中の非常識という感じ。洗面所の鏡に映るカットもそう。ゲスな人たちがやられるところはそう快。なんといってもお母さん役の延増静美さんがすごい。コップの飲み物が非常に気になる。食事中だけでなくお風呂タイムでも口にする。あれはお母さんが何かを飲ませてるんだろうか。「タジン鍋にして正解ね」のシーンは、国によっては削除されたりして。味の分かるミツオがおそろしいが、普通に牛肉・豚肉・鶏肉を食べ分けている生活と紙一重。動物にもオカマさんがいるかもしれないし。倫理的には許されないことだが、食糧難の未来では必要な能力になりそう。人を云々で有名なのは「ソイレント・グリーン」ですが、違いはそれに至る過程だけで結果は同じ。知りたいのはお母さんが調理しようと至った経緯。後処理に困ったためかもしれないが、調理に至ってしまったスイッチは何だ。しかも息子に出すなんて。何かそそられる部位でもあったのか。そしてラストのカナとミツオの食卓。ミツオは満足しているんだろうか。カナとお母さんの共通点はやさしいことと絵をほめること。けっこうカナはお母さんに似ている気がする。料理も下手そうだし。繰り返しは続くんだろうか。あとからじんわりくる映画。冷える。


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