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天空の蜂 [DVDやら映画やら]

オープニング。役者さんの名前がローマ字というか全部英字。しかしタイトルがでかい日本語。どうせなら英語タイトルを考えたらよかったのでは? 江口さんの車の中の家族の様子に腹が立つ。でも石橋けいさんなので許す。なまりいっぱいの映画だなあと思ったら愛知が舞台だった。1995年設定だけあって、プレゼンの画面が Windows95。そしてデータがフロッピーディスク。犯人らしい人の様子で、この人はたぶん病気であり、おそらくあの病気なんだろうなあと察してしまうが如何に。奥さんや三島に責められて湯原がかなり気の毒。でも息子のためなら食い下がる。えらい。佐藤二朗さんと手塚とおるさん、そして松島花さんの刑事三人が良かった。なまりが面白い。特に松島さんは仲間さんに本気で叩かれたんではないだろうか。「いつか知るだろう」が 2011年3月に現実になる。震災よりずっと前に考えた物語が、3月11日の震災により意味を持ってしまったのは良いことだったのか。最初は 1995年 ではなく現在に設定した方がよりシリアスな物語になるのではとも思ったが、そんなことをしたら落としどころが見つからなかったかもしれない。わざわざ現在に設定し直さなかったことで、皮肉なメッセージにもなっている。向井さんがでかくてかっこいい。おいしいところをみんな持って行きました。向井さんと堤監督にはよほどの信頼関係があるのだろうか。先入観として「原発絶対反対」的な思想を想像していましたが、犯人にも色々考えがあった。特異なのは、原発を反対する人たちの狂気も描いていること。泣けるミステリーとかで有名な方の原作らしいが、動機になってしまった出来事がやるせない。原発について何かを気づかせたい人々は、原発に反対する人々ばかりではないということか。主人公格の湯原と三島を中心に、登場人物すべてに見せ場がある。特に自らをあんな目にあわせてまで逃げようとする犯人の執念に圧倒されました。実はああだったこうだったというネタばらしも、モヤモヤが残らなくてそう快。最初の子供の件はもうちょっと短くして、大人の事情をもう少しだけ教えてほしかったかも。でも子供は現在につなげるために必要だった。面白かった。ヘリコプターの合成っぽさは気にしない。晴れ・つるつる。


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