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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(Love & Mercy) [DVDやら映画やら]

タイトルロールの画質が60年代っぽくて素晴らしい。当時のフィルムをそのままに見える。曲作りをするブライアン(敬称略)が父親に声を荒げる。今までと同じものを望み。変化を欲しないせいだ。父親や兄弟たちは夏やサーフィン路線を続けようとする。受け入れられないブライアンは孤立し、追い詰められていく。サウンドにかかりきりになれば、暇なメンバーたちの不満はつのる。「ビーチ・ボーイズの裏側にはこんなゴタゴタがあった」というドラマかもしれない。しかしバンドに興味が無い人にとって最大の興味はユージンという医者の存在。「金を巻き上げたいなら列に並べ」などと口にし、ブライアンを治す気はさらさらない。有名アーティストのホームドクターにはこんな人が多いのか。音楽に口は出さなかったかもしれないがマイケル・ジャクソンさん関係の方とか。それにメタリカのジェームズさんがアルコールで困ってた時のカウンセラー。別に音楽をさせなくても、常に治療が必要な状態に保っておけば、治療も伸ばせるのでガバガバお金が入ってくる。ブライアンに限らず心の病にかかってしまう人はいる。ブライアンの根本的な原因は父親なのだろうか。映画の中で父親の現れる頻度は少ないが、登場した時に与える心のプレッシャーは毎回大きすぎる。幼少時にも何かあったようだが、極めつけはアレを売ってしまったことか。お金の列に並ばなかったメリンダの存在は大きかった。そして彼女よりも前から彼を気づかっていたグロリアがいなければ、今のブライアンはいなかったかも。ブライアンから搾取した者と彼を救った人々の物語。楽器がたくさん見れてうれしい。DANELECTRO のブズーキ、2台の Fender Electric 12弦。それから Rickenbacker。Fender Jazz Bass を弾いていたキャロルがかっこいい。「ペット・サウンズ」のレコーディング風景が興味をそそる。ブライアンはスタジオ・ミュージシャンたちは隠れた存在だが超一流であることを知っていた。それだから「ペット・サウンズ」が出来上がったんだろう。前半のレコーディング風景は他のバンドメンバーもおらず、どのように作業していたのか当時の様子を目の前で見ているようでうれしい。ポール・ダノさんのお腹が見事。面白かった。寒い。


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