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はじまりのうた BEGIN AGAIN(Begin Again) [DVDやら映画やら]

いきなりステージに呼ばれるのは嫌なものだろうなあと思わせるオープニング。グレタの歌を聴きながら、脳内でバンドを妄想する、会社を飛び出したプロデューサーのダン。ダンとグレタの会話でバンドやアーティストの実名がどんどん出てくるが、こういう話しに使われるということは、良い例えばかりではない。落ちぶれたが復活するという王道のストーリー。グレタとダンが出会うまでのストーリーを、結果の後でそれまでの経過を映す描き方がすばらしい。これはデモを作るときのメンバーを集める過程もそう。そして最後のリード・ギターは意外な人物。デモを自費で作らなければならなくなり、「PC があればできる」と言っていたので、全部打ち込みで済ますのかと思っていたら、ドラムやベースの他、ストリングスまで泥臭く人を集めるところがすばらしい。PC はスタジオ代わりで、車に乗っけて移動スタジオの完成。ベーシストがピカピカの Hofner Violin Bass を使っていた。Mosrite のベースも登場する。路地のうるさい子供たちを 5 ドルで追い返すの?と思ったら案の定な展開で微笑ましい。スティーブの「デイヴの顔が変わっている」に笑う。その後のスティーヴとグレタの会話が面白い。最初、スティーブはグレタをステージに上げたりして空気しらずの変な奴?かと思ったが、けっこう良い奴。バイオレットが使っている Stratocaster は Squier っぽい。フレーズのヘタウマ感とか、もしかして役者さん自身が弾いているのか? 屋上で演奏して「警察呼ぶぞ」と言われるのは映画「Let It Be」を連想させます。グレタの作る曲はスザンヌ・ベガさんな雰囲気だなあと思った。デイヴが歌う曲が「ハート切なく」な感じ。定番っぽいストーリーだが、お互いアーティストとなった男と女が迎えるのはハッピーエンドか否か。エンドロールとひっかけたラスト。ラスト近くのグレタの行動は半分やけくそで、彼女が訪ねてきた理由は別にありそう。もしそれが叶っていれば、ごく普通のドラマ。ハッピーエンドにも色々ある。プロデューサー、ダンの運命やいかに。面白かった。ダンの奥さん、ミリアムを見ると映画「アメリカン・クライム」を思い出してなんか複雑。ラジオで流れていた韓国料理店の件がおかしい。寒い。


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