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ムーン・ウォーカーズ(Moonwalkers) [DVDやら映画やら]

イエロー・サブマリンとかマジカルミステリーツアーな雰囲気のタイトルロールがすばらしい。メインはおっぱいとおしりと宇宙飛行士らしい人。ピンヒールをはいたニクソンみたいな人がお尻から炎を吹き出す。ベトナム戦争。様々キャラクターが登場する中、気になったのが目玉のギターを弾いてる人。冒頭のバンドの楽屋シーン。壁一面に色んなバンドのチラシが貼られているが、どうみてもみんな架空なバンドっぽいが、そうでなくてもわざわざ用意した美術さんはすごいと思った。時代は1960年代。場所はロンドン。アポロ11号が月面着陸が失敗した場合に備え、スタンリー・キューブリック監督に「月面に行ったような」映像を撮らせようというストーリー。キューブリック監督にからめたシーンが出てくる。いちばんあからさまなのはトイレでのケンカ。音楽からしてまさしく「時計仕掛けのオレンジ」。その暴力性を体現するのが CIA のキッドマン。彼はベトナム戦争のキズがいえず、ことあるごとに戦争で大ケガを負った人々の姿を見る。この話しの面白いところは、誰も実際の月面を知らないところ。政府が作ったのだろう企画書はあるが、キューブリック監督が撮ろうとも一部は想像の産物。それを不思議な映画監督やジャンキーたちが撮ったらどうなるか。LSD シーンの音楽が「幻惑されて」っぽい。これはエンドロールでも登場する。ジョニーはどこかで見たことがあると思ったら、ハリーポッターの人だった。なかなか名演。ロックバンドのボーカル、グレンの、女だけなく男からも敬遠されるウザザが見事。火にかけられてドロッと溶けたレコードたち。その中でも大が乗っかったジミヘンのレコードが強烈。キッドマンとエラが対面し、60年代のサイケ代表曲「ホワイト・ラビット」をバックに歩き出すシーンがすばらしい。エラのアイスキャンディーシーンはずっと見ていたい。側にいるキッドマンの鼻息が聞こえてきそう。映画「カプリコン1」も闇な世界だったが、同じ闇でもブラックコメディな映画。どっちも最後は始末しなさいという政府が怖い。音や声だけ聴いてても面白い。晴れでも寒い。


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