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肉(We Are What We Are) [DVDやら映画やら]

邦題がストレート過ぎ。それにくらべて原題が哲学っぽい感じ。冒頭のお母さんの末路に衝撃。特に頭を打つときのカンという音が印象に残ります。パーキンソンにクールー病にプリオン病。その原因は何なのやらと医者が考える。アイリスとローズ姉妹を演じる方々がすばらしい。雰囲気も似ていてほんとうの姉妹っぽい。編みこんだ髪の毛を解くとチリチリっとなっているローズが大人っぽい。恋人があんなことにあったあとのアイリスの様子も見事。それに弟。後半近く、隣のおばさんの家でポケットに手を入れたままなのは、いわゆる「固まった」姿をうまく表現しているなあと思いました。姉妹+弟だけでなく、医者とか保安官とか隣人とか、役者さんがみんな素晴らしい。かわいそうなのは隣のおばさん。とんだとばっちり。おじさんが助かってくれることを願います。パーカー家に続くしきたりは、母親がしなければならないようだ。これじゃ冒頭のお母さんの様子にも納得。その母親がいなくなったら誰がそれをするのか。結局パーカー親父はいばりくさってただけなのに腹が立つ。最低な DV。おそらくは男子厨房に入らずとか、料理は女性という論理のせいだと思いました。冒頭の詩を読んだ「アリス・パーカー」というのは、実在の方ではなくて、さかのぼって1800年代のアイリスとローズのパーカー家に関係する方のようだ。その方たちの書がずーっと残ってきた。それにはこう切れとかこう何々しろとか、しきたりについて詳しく書いてあるんだろうか。もしかしたらレシピも。一度読んでみたい。その書がまた物語を作り出していくのは明らか。衝撃のラストに続く世界を覗いてみたい。ああ怖かった。でも悲しい。血がドバーの世界を姉妹の悲しみが勝る、すごい映画だった。晴れ。


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