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RETURN [DVDやら映画やら]

車の中、いきり立つ仁子のとなりで「はあ、そうですか」とひょうひょうとする北原がおかしい。早くいなくならんかなあと思う悪党ばかりなので、悪党同士が勝手にやられあっていくのが爽快。冒頭の5番とか8番アイアンの件も、いけないことですがすっきりしてしまう。おしまいには、いちばん偉い人もやられてほしい。戦争を引きずった人間とかカミカゼとかが出てくるのは、製作者側の都合かと思ったが、某通信会社の関係で製作された作品と知ると、少し納得する。こうした内容はアジア向けに売りやすいんだろうか。クレジットに英語もちょっと入ってるし。引越し会社の山中での研修は、南方での逃亡の再現だろうし、宴会を慰安所と言ったり、「~テスト」とかいうのも、形を変えた人体実験。居場所を海外に求めようとする組の人間たちも、執ように「もうニッポンは~」と繰り返す。しかし女組長が「ブラジルだ!」と言い出すプロットは興味深いです。法的に気づかれず、相手国側の様子を交えながら、組を海外に移転する過程を映画にしても面白いんではないだろうか。原因は三姉妹にあるのは明らかなのに、若社長がやられてから組はおかしくなったという真面目な組員がおかしい。しかしこの映画では三姉妹によって組がおかしな状態になる/させることが重要。これもさっきの戦争の話しに通じそうで、組の弱体をニッポンの一部がくずれることを意味しているのかも。バイオレンスで包まれたエンターティメント映画ですが、中身はけっこう「反何とか」的映画。でも安定の椎名さんとかキャストが良いんです。特にヤクザのマルとタクシーのウノが良かった。興味がわくのは、古葉が国外に逃げてからの物語。彼の銃刀や戦い方を見ていると、旅行代理店の所長がいかにしてアサシンのごとく能力を身につけたのか。女、キャラは寝ている彼の身体を見て「傷がいっぱい」と言っていた。どんな道が待っていたんでしょうか。ああ知りたい。こういう映画を見ると、LINE が株の利益でトンデモ映画を作ったりしてと想像してしまう。晴れ。


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