SSブログ

パージ(The Purge) [DVDやら映画やら]

イーサン・ホークさんが演じる夫、ジェームズの家族がなんだかんだと言いながら頑張る映画。「Purge」とは CAD ソフトでもよくある機能です。図面データ内の参照せずに残った名前とかを消してデータをスリムにする機能ですが、そのとおりのことを人間に対して行ってます。途中までは言うこと聞かない子供らだなあとジェームズに同情してましたが、最後まで見てみれば子供らのやったことは正しかったのか。しかしチャーリーがあんなことしなければ、平穏に終わったかもしれない。この話しの大事なところは、自分の息子がパージに疑問を感じていたことで、子供に対しては「いいからやるんだよ」的な解決では、ずっとしこりが残ります。それだから映画として成立したんでしょうねえ。パージに賛同する人たちは自宅の前に青いスギの花を置きます。もしこれが置かれなかったどうなるんでしょうか。非国民ということでおそわれるのか。パージの目的は、国民のたまった衝動を吐き出させて犯罪をコントロールすることみたい。パージを行う者たちが口にするのは「アメリカ建国の父万歳」みたいなことで、パージすることは「魂の浄化」であり、これでアメリカ建国に貢献するらしい。でも近所の人は「恨みの浄化」などと言ってます。それも本音でしょう。ジェームズの家にやってきた「ブタを返せ」なんて言っているインテリなパージ参加者は、ホームレスとか貧困層を狙っていた。パーティー気分だったり、単純なうっぷん晴らしな者たちもいるんだろうが、あきらかに人口や階層の人々をコントロールするための行事。無職の人は減るし、社会保障の負担も軽くなるし、国の財政状況も良くなって、色々うるおい、国民の支持はどんどん高まる。そしてパージが終われば警備会社の株価が上がる。これはそんなアメリカの話しだった。でもいちばん怖いのはあの人たちだったのだという話しでもある。どこでどんな風に恨まれているか分からんもんです。お母さんのメアリーが、誰もあやめなかったのはちょっとずるかったかも。彼女がジェームズを説得したのに。でも最後のテーブルはスカッとしました。曇り・雨・晴れ。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-372052.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。