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さよならみどりちゃん [DVDやら映画やら]

雰囲気が70年代日活映画っぽい。特に音楽が日活な感じ。女と男とエッチと主人公のアップが多いところが日活らしい。ユウコとユタカのエッチの後で話しが終わるのが普通なんでしょうが、ラストのワイワイ感が意外で、未来がちょっとは明るく思えて面白い。そしてユウコが歌を歌わない理由もよく分かります。人に流され気味に見えるユウコが経験することがひどい。特に岩佐真悠子さん演じるマキと待ち合わせた店の話しの、さっさとパンツを脱ぐあの男には腹が立つ。これはどう考えてもマキの最後っ屁な感じ。ユタカに向けることのできない怒りを柔らかい顔をしてユウコにぶつけたんでしょう。ああ悔しい。タイトルの「みどり」というのは、ユタカの彼女の名前。冒頭で OL のユウコはユタカと寝たりして自分が恋人になったと思っていたようだが、彼には恋人がいていきなりふられてしまう。しかしアッチの関係はズルズル続く。ユタカにはバイトしろとバイト先まで紹介される。ユウコを始め、周りの人はユタカに振り回されっぱなし。特にユタカの恋人ポジションの争いが目立ちますが、実際に争っているのはマキだけ。おそらく他に出てくる女性は、遊びと割り切っている。困った時に会いにくるくらい。しかしユタカが中心に回っている世界かと思えば、そうでもなくて、彼との付き合い方が不明なユウコも、相当周囲を振り回してます。ラストの様子だとユウコとユタカは別れてしまったんだろうと思いますが、「さよならみどりちゃん」というタイトルがなんだか意味深で、ユタカといっしょになってみどりちゃんにさよならしたのか、ユタカといっしょに行ってしまうみどりちゃんにさよならをしているのか等々、色々ありそう。この「みどり」という名前もほんとなんだかどうなんだか。彼女が存在するのかも分かりません。もしかして深追いしてほしくないユタカが常習的につくウソかもしれない。色々考えてしまうところも、あの頃の日活映画風味。有楽のママの「片手はダメ」とかの指導は、場末であってもプライドみたいなものを感じます。色んな男が出てきますが、いちばん良さそうな人はユウコをご飯に同じ職場会社の人。スナックの客も良い感じ。エンディング、荒井由実さんの「14番目の月」が良かった。久しぶりに新しい日活映画を見た感じ。すごく面白かった。晴れ。


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