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真夏の方程式 [DVDやら映画やら]

学生役の子と今の杏さんが似てる。顔の大きさはおいといて、雰囲気とか、体型もすらっとしてて足は長いし、ほんとの学生時代みたい。何度も選考を重ねたんではなかろうか。現在のダイビング姿もすばらしい。さすがモデルさんです。海も似合っているし、ビジュアル優先かもしれませんけど、杏さんで正解。あとは子供の恭平くん役の子も上手い。とはいえ、この映画のすばらしいところは西田尚美さんが出ていること。本来の彼女である、ちょっとクズな役どころが最高です。湯川先生が環境破壊とか保護とかの話しで、開発による「恩恵」とか「損害」、そして「選択」とか言ってますが、普通のことでも冷静に言われるとなんだか納得してしまう。マジックです。意外なのは地酒を飲める店があるかと尋ねるところ。先生はお酒が好きだったんですね。あと食事を楽しむらしい。でも肴の匂いを嗅ぐなんて、やっぱり神経質そう。逆に考えればとてもプリミティブというか原始的な人かもしれない。彼は暑くてもワイシャツにスラックスで、堅苦しくて演技するのも大変そう。子供と実験もいいですが、調査会だか説明会だかをさぼってもらっては困ります。岸谷刑事の目元のメイクがきつい。彼女が「男と女の関係」と口にするところのたどたどしい感じが、さすが役者さんだなあと思いました。岸谷刑事がやってきて昔の事件の説明をするところで「もしかして冒頭のあの包丁?」と思ってしまいます。そうすると犯人はあの人かあの人。しかし犯人探しが目的な話しでないことは明らか。秘密が人に手をかける。恭平君の絡ませ方が悲しい。高いところは苦手かもしれませんが、全部独りでやってくれりゃ辛い思いもひとつは減り、子供の夏休みの不思議な1ページで終わっただろうに。おそらくそこが「泣かせる」ポイントなんでしょうけど、泣けません。こりゃひどすぎる。ホラーです。感が良いのか頭が良くなったのか、何かに気づいてしまった様子の子供。これからのことを思うとしんどい。犯人の罪が重すぎます。この話しを考えた人はひどい。状況や背景は違いますが、松本清張さんの「鬼畜」に通じる子供を追い詰める映画。「鬼畜」と同様、子役の人が上手い。何か気づいてしまったあたりの様子が何とも上手い。あと杏さんと西田さん。ヤクザでない白竜さんがめずらしい。話しは好きではないですが、役者さんが良かった。死体のあとに納豆が出てくるのと、警察共済組合のカードを初めて見た映画。この湯川先生が「相棒」の人だったら、そのまま「相棒 劇場版」になっちゃいそう。解決する人の口調、しゃべり方で物語のトーンとか事件の雰囲気も変わります。探偵役の個性は紙一重だなあ。


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