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情婦(Witness for the Prosecution) [DVDやら映画やら]

とにかくみなさんよくしゃべります。特に家政婦さんみたいな看護婦さん。ベラベラとよどみなく言葉が出てきます。これにはタヌキな老弁護士も、演技と分かっていながらうるさく感じたんではないでしょうか。まるで舞台芝居と思ってしまうが、原作が小説を戯曲にしたものらしいので、そうなるのもの仕方がないか。老弁護士が実力を発揮したかというと、疑問が残ります。状況証拠ばかりで、結局は「疑わしきは罰せず」。検察がつきだした証拠をつぶしていっての結果なんですから実力と言えば実力か。しかし彼の老かいなやり方は、ほんとはひどい依頼人であろうが無罪にしてしまいそう。メガネでチカチカさせるのは依頼人の心中を見抜くためかもしれないが、もしかしたら彼にとって依頼人本人の所業など関係ないかもしれない。ただ単に論破することが好きなのかも。だから最後も弁護を引き受けると言っているのかも。普通なら「だましやがってこのヤロー」という心情だと思うので。映される場所はほとんどが弁護士事務所と法廷。法廷シーンのセットはけっこうお金がかかってそう、というか本物の場所なんだろうか。白黒映画の中で光っているのは、クリスチーネ役のマレーネ・ディートリッヒさんのブロンドだろう髪の毛。とても目立ちます。被告人の奥さんの立ち位置の妙が、この話しの肝なんですね。原作者がアガサ・クリスティさんというのは有名ですが、彼女が子供時代に受けた教育の様子を知ると、学歴と小説は関係ないんだなあと思ったりしました。アガサさんにコナン・ドイルさん、デビッド・ボウイさんにビートルズ様他色々、いなくなってもコンテンツを生み出し続けるイギリスの財産。「ラストを話してはいけません」と断られるのも面白い。見たのは初めてではなくて、伊集院さんのラジオで戸田奈津子さんが紹介していたのを思い出して借りた。金曜のラジオ「たまむすび」だけは、小林悠さん目当てというか聴き当て聴いていましたが、突然辞めてしまったのでがっかりしてしまった。残念だす。それにしても「悠」って良い言葉と言うか漢字だなあ。晴れ。


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