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ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間(Twin Peaks:Fire Walk With Me) [DVDやら映画やら]

テレビのことは忘れていたというか観ていなかった。でも警官役の役者さんくらいは覚えています。ローラ・パーマーさんが亡くなるまでを描いたものだそうです。最初は曲者で分かりずらい映画だなあと思いましたが、話しの筋はとても簡単。多感な女性、おかしな親、悪い取り巻き、変な町が描かれている。男が100パーセント悪い。平等といいながら男尊女卑の古いアメリカのせいでもある。屈折した親では、子供は誰を信じたら良いんだか。頼れるのはドナとジェームズ二人だけ。けれどもローラは自分自身を卑下して二人に頼れない。話しをややこしくするのは、突如現れる変人たち。「最期の7日間」を描くにあたって、彼らを登場させる必要があったかと言われると、ツイン・ピークスとしてのテンションを維持するためには仕方がないんだろうなあ。それよりも原題の「Fire Walk With Me」の雰囲気から考えると、ローラー・パーマーの他、犯人の物語とも考えられます。だってこの事件をきっかけにずーっとテレビで扱われることになるんですから。ありきたりの言葉ですが「終わりの始まり」なんて位置づけの映画なんでしょうし。「火の道と私」と考えるのか、「火よ私と歩け」ととらえるのか、どちらにしろ自分の罪を背負ったものが思う言葉だろうなあ。「ローラ・パーマー最期の7日間」なんて邦題を書かれると見る視点が変わってしまいそう。変人たちを除けば、テレビを見ていなくても楽しめる映画。デブったギラギラ男の言う「ハイスクールサンドだ、中に肉をはさもうぜ」なんてゲスとエロの象徴。男が見ても「はさまれてつぶれてしまえ!」と思ってしまう。だから最期はざまあみなさいとちょっとスッキリする。それにしてもローラ・パーマーが悲しすぎます。ここまでひどい目にあわせなくても。彼女を何とか助け出そうとするドナは、ありがちな設定でほんとはローラの別人格かと思いました。クスリを止められない彼女だからそれもあるかと考えたが、それには無理がありそう。しかしあの男は正気を保とうとする彼女が作り出したのだろうし、ドラッグとかエッチにおぼれたのもそう。全部あいつが悪いのだ。彼女を見ていると、赤い服着た人とか、仮面をかぶって踊る人とか、シュールな話しはどうでもよくなります。デヴィッド・ボウイさんが出てました。タイトルロールとかのイタリックの字体が監督らしい。石井隆監督の縦書き+斜体文字を思い出します。雪・晴れ。


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