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ジプシー・キャラバン(When the Road Bends: Tales of a Gypsy Caravan) [DVDやら映画やら]

ロマ音楽の演奏家がアメリカをツアーする6週間の物語。5つのバンド、4つの国籍、9つの言語。マケドニアの女性エスマ。インドのマハラジャ。バイオリンのようだが立てて弾く楽器が魅力的。ジョージ・ハリスンさんが大好きそう。スペインからアントニオ・エル・ピパ。フラメンコです。ルーマニアのタラフ。弦楽器がメインのバンド。バイオリンはもちろん、チターらしい楽器もあります。これにギターが入ればその場はフランスに変わりそう。女性歌手エスマの古い映像で出てくるギターがちょっと風変わり。6弦側のショルダー部にもサウンドホールがあります。子供を授かることのできなかったエスマのしたことがすごい。ツアー中、勝手に池の魚を釣って持ち帰ろうとして、警察に質問されるシーンにちょっと笑う。マハラジャのライブで、袖から一人の女装ダンサーがステージに向かっていくシーンにじんとくる。彼の「足はどこにあんの?」という回転踊りがまたすごい。スペインの桜のような並木がきれいです。インドのマハラジャのメンバーは「楽士カーストは踊らず、ロマだけが踊る」と言ってましたが、フラメンコでも「ロマが踊る」と言っていた。つまりロマにしか踊ることができないということか。ツアー中のホテルでとる食事も辛いとか辛くないとか楽しい。しまいにはホテルのロビーで踊っちゃう。ツアーの中で刺激を受けあってきたバンド同士が紡ぐラストのステージが見もの。ロマの音楽のドキュメンタリーといえば「Lacho Drome」があります。これは各地のロマの音楽を紹介していく映画でした。この映画もツアーでのライブとともに、それぞれの地元での様子を紹介しています。楽しそうな彼らではあるが、CDの売り上げで村に電気をひいたとか、地元に貢献しているとか、個人のためではなくて共同体の音楽となっている。子供を亡くしてしまうという不幸を経験している人は一人だけではない。ロマに対する差別もあり、第2次大戦ではドイツからの迫害にもあった。そうすると彼らの音楽は不幸の蓄積かもしれないが、今ではそれが糧となっている。聴いたことがなくても琴線に触れる調子。なんでだかわかりませんけど、それは彼らの理解してほしい気持ちが成せるものかもしれません。残念なのはあまりギターが出てこないこと。それこそ弾き始めてしまうと、みんなフランスのジプシージャズみたいになってしまうからか。面白かった。晴れ・曇り。


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