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メタルヘッド(Hesher) [DVDやら映画やら]

「Hesher」というタイトルがあるのに、なぜ邦題が「メタルヘッド」なんでしょうか。廃車される車を追いかける少年 TJ。家に帰ればおばあちゃんと精気の無さそうな父親のポール。ポールはレイン・ウィルソンさんが演じています。いつもの変態ぶりがありません。ポールは平静を保っているように見えますが、クスリを飲んでいる。ソファで寝てしまったり、なんだかパッとしない。明るいとはいえないワケあリな家庭です。そして建設現場で TJ の前に現れる長髪のヘッシャー。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットさんです。彼はいったい何者か? パッと見にはホームレスのようです。その次は TJ の学校に登場します。このときの現れ方がイマジナリーフレンドっぽいですが、物を投げてきたりして、想像ではなく実際にいるようです。学校で TJ にからむ、車屋の子供がゲスい。TJ に「オレのアレを~」とか、顔にアレをたらしたりとかひどいことやってます。黄色い車のドアの落書きも最低ですが、横から見ると笑ってしまう。しかしニコールを殴らんかったところは感心しました。なぜニコール役がナタリー・ポートマンさんかなあと思ったが、子供の中に入って背の高さがちょうど良かったせいかもしれません。どうも子供が自転車に乗っていると、映画「ET」を思い出してしまう。TJ の走りっぷりを見ていると、今にも飛んでいきそうです。TJ と ET って何だか語呂が似ているような。居間のテレビに映っているのが象の親子の映像。これもある意味壊れかけた家庭に対する皮肉でしょうか。壊れた家族やさみしい女性が立ち直っていくという話しですが、そんなことよりもヘッシャーが気になります。彼は言葉汚く説教はしても、目の前でやられている TJ に手の差し伸べようとしない。それどころか車ではね飛ばす。おまけに気になっていた女性まで・・・TJ には残酷なことばかりかもしれませんけど、すべて TJ のしたかったことかもしれません。ヘッシャーは TJ を助けないけれど変わりに何かをしてやる。火をつけるとか壊すとか、女を助けるとか。ヘッシャーはいきなり登場することがほとんどなので、「もしかしたら人間ではないのかも」なんて疑念もわきます。背中のタトゥーが羽根に見えたりします。彼が神とか神父とかそんなのだとしたら、助けると言いながら説教ばかりで、実際にやるのはあなたなんですというのも分かりそうな。それならなぜ親指の件では TJ を助けに来たのか。その理由はヘッシャーは絶えず TJ についていなくてはならないからですか。そう思うと死神だったりして。それも母親の使い。それではもうファンタジーな世界。しかしそんなもんではないかなあ。案外コンスタンティン的な人かも。TJ の表情が秀逸。ヘッシャーと TJ、どちらも主役。ガレージでのギター破壊も見事でした。ボディが真っ二つだった。エンドロールが○ァックな落書きの嵐。特にあそこの毛の集合。BATTERY とか Metallica の曲多数。スカル○ァックってなんだったんだろうか。先生の言う「主人公の見る夢が彼の生きる世界のメタファーだとすると、彼の見た夢は何を表しているか?」・・・これについてちょっとだけ考えましたがよくわからんかった。晴れ・風・雪。


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