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ノクターン/スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Nocturne / Siouxsie & The Banshees) [DVDやら映画やら]

1983年のロイヤル・アルバート・ホール。同名ライブ LP は持っていたので、このライブが出たときはうれしかった。LP の曲が全部入ってるわけではないのが悲しい。「Dear Prudence」、「Paradise Place」、「Happy House」とかが入ってなくて、特に「Happy House」は入ってほしかった。ラストの曲順がけっこう違う。しかし動くスージー・アンド・ザ・バンシーズが見れることに価値あり。主に動いでいるのはスージーさんだけですが。久々に Web で知りましたが、けっこう前に BBC とかの CD+DVD も出ているらしい。ああ見たい。オープニングの春の嵐が良いです。白黒で映し出される客の様子は、ドキュメンタリー的資料感があります。初期パンクにニューウエーブ風、ハードコア、ゴシック、爺さん、それにもちろん普通の人、色々集まってます。バンドで注目は、なんといってもロバート・スミスさん。Ovation の Deacon でしょうか、使っているギターが良いです。このギターをこれだけたくさん使って見せてくれるのは、アバの人以外にはロバート・スミスさんだけかも。Ovation のエレキを使っている良いサンプルビデオでもありましょう。この他、名曲「Melt」では Fender の 12弦。最初は安いギターを気に入って使っていたが、「そんなんじゃレコーディングさせない」とプロデューサーに言われて、Fender Jazzmaster を買ってきたと本に書いてあった記憶があります。でも持っていた安いギターの PU をその Jazzmaster に付けたらしい。音優先のこだわりがありそうな人です。Ovation も「これがバンドに合ってる」と考えられた結果かも。ほとんど場所を動かず身体もあまり動かさず、淡々と弾きます。自分はサポートなのだと言わんばかりです。「Pulled to Bits」では 12 弦アコースティックギター。「Painted Bird」のサビのテーマとアルペジオの動静がかっこいい。ギタープレイと言うより曲の構成が良いのかもしれませんが。ギターソロらしいパートがありませんけど、そこもかっこいいんです。「Switch」のコードカッティングは、ディレイかと思ったらちゃんと手で弾いてたんだなあ。アンプは Roland の JC らしいのがちらっと見えました。「Sin in My Heart」でスージーさんが弾くのは、青いVox Teardrop。オープンチューニングになっているのか、人差し指一本で弾く姿が微笑ませしいです。彼女はでかい。しかも裸足。ハイヒールを履かなくてもでかい。オープニング、「Israel」のスティーブ・セベリンさんのベースにはワクワクします。彼は Wal のベース一本みたい。古くは The Who が挙げられますが、ポストパンク以降はベースの音がでかくなったような。Joy Division に The Jam、そしてスティーブ・セベリンさんも音がでかい。それにピック弾き。ピックで弾くんであれば、弦間はもっと狭くてもいいんだろうか。Fender の BassⅥ とかじゃほとんどギターですが、BassⅥ と普通のベースの中間くらいだとピック弾きもやりやすくなるんではないかなあ。全曲スタジオよりかっこいい。飾りの無いシンプルなステージですが、「Voodoo Dolly」ではライトとスモークが演奏を盛り上げます。「Spellbound」でのオールバックなスージーさんがゴスなインド人っぽい。でも「Happy House」が見たかった。晴れ・寒い。


CDJournal の紹介ページ
http://artist.cdjournal.com/d/nocturne/4205090780

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