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アナザープラネット(Another Earth) [DVDやら映画やら]

イケイケでノリノリの女性。眠そうで疲れた顔で車を運転してます。パーティ帰り? なんだか酔ってそうでもある。おまけに、変な惑星が出現しましたというニュースのせいで、運転しながら空まで見上げてしまう。そして可愛い子供がいる家族の乗った車。楽しそうだなあと思ったとたん・・・キャーっ。4年後。街も瓜二つな地球そっくりの星があるという。空を見上げれば肉眼で見え、それを第2の地球と呼んでいる。女性はそんな世界に復帰する。彼女の部屋は、望遠鏡に模型の星たち、そしてアシモフの本があったりして、科学といか宇宙が好きなようです。しかし交通事故を起こした後は、以前の明るさをすっかり無くしていました。いくら刑務所で罪をつぐなおうとも、幼い命をうばった現実は消えません。そんな彼女にとって、第2の地球は、人生のやり直しに最適だったのかも。SF の体裁をした交通事故加害者・遺族の話し。現実世界ではふざけた加害者も多いかもしれないが、これだけ後悔と反省するローダには、少しだけ許したい感情も沸いてきます。実際には遺族が加害者を許すことはないだろう。傷はけっして癒えることはないでしょう。しかし自身を明かすことなく、しっぽりまで行ってしまうのは相手側にどうだろう。ちょっと残酷過ぎませんかローダ。いつかは自分が何をしたか分かってしまうでしょう。でもジョンの生活はローダによって復活しつつある。クライマックスは後半のラストディナー。「大富豪か刑務所は紙一重」と言う台詞は、ローダには心底分かる言葉。これがこの映画の柱かも。この話しも「ありえない逃避世界=第2の地球、そしてありえる現実世界=交通事故」で構成されていて、普通なら破滅で終わる世界を第2の地球という設定が救いそう。ただしシンクロしてなければの話しですが。何気ないラスト。最初はふーんと思っただけですが、良く考えると怖い。もしかしてシンクロしていたということはもしかして・・・自分の世界から・・・ああ悲しい。見ようによっては精神的にハードな SF。とにかくローダ役の女優さんが良いです。彼女の職場のおじさんのストーリーもすごい。でも「アナザー・アース」で良いのに、なぜわざわざ「アナザープラネット」なんでしょうか。似たような邦題があったんでしょうか。すごく面白かった。晴れ・寒い。


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