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カケラ [DVDやら映画やら]

オープニングから強烈。最低な男です。女性が監督するから描けるのか。男って汚いよなあと思わされるシーン。がさつで汚すぎ。でも、そんな男の横にいる女性のダメさかげんもよろしくねという感じ。朝食にパンを食べて、通学中に立食いソバ屋に寄るハル。女は彼氏の前ではガツガツできないということか。ハルとリコが出会う喫茶店シーンで、本を読んでるメガネの女性が気になります。ハルが、アパートの部屋で朝起きてトイレ入って歯磨いて着替えして化粧して出て行くところが面白い。普通のことなんでしょうけど。メディカルアーティストという職業にも興味がわく。身体の一部ということがタイトルの「カケラ」に通じるんだろうなあ、というのは浅い考えか。身体の欠損を埋めれば、それだけ心の欠けも埋まるかも。そう考えると、本物に近いものを作るという技術的な素晴らしさもさることながら、人の心を満たすことに貢献する素敵な職業だなあと思いました。ハルとリコの居酒屋シーンはハイライトのひとつ。男ばかりの居酒屋で女同士の情話しは初めて見ました。ゲイバーと言って良いのかよくわからない店で山城さんに話しかけるリコ。この日常のような行動はリコらしくないんではないかなあと思ったが、ハルのいない空虚な心が人恋しくさせたのか。大学生が遊んでいるシーンはバカです。ストレートに感情をぶつける人と、それに戸惑う人。その理由は違えど、結局は誰にでもあるものだなあと思いました。さらに、その関係をあからさまに変だと思う人。その男がとにかく最低な映画。自分を「常識人」と考えているのかもしれませんが、それ以前にバカ。でも、山城さんとの件では、リコもバカ男と似たようなもんかなあと思えたりする。戸惑っているハルの考えがいちばん素直そう。色々な方が登場するなか、いちばん辛いというか複雑な心境なのはリコの両親に思えました。お母さんは登場から普通ではない雰囲気だったし、両親の解決編の方が大変そうです。でもそれをあえて描いていないのは、受け入れるしかないからか。いちばん素敵だったのは、プールが宇宙になるカット。その中に飛び込むハル。意味は分からなくても意味がありそうなシーンだなあと思いました。きれいで都会派というか抽象的とか、イメージ先行の映画かと思いましたが、けっこう引き込まれる映画でした。オープニングとラストのハルの表情の違いが素晴らしい。山崎ハコさんの歌が良かった。エンドロールで音楽が James Iha になってましたが、Smashing Pumpkins の James Iha さんなんだろうか。面白かった。雪。


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