SSブログ

宇宙大戦争 [DVDやら映画やら]

1965年。日本人が宇宙ステーションで活躍しています。上映年からちょっとだけ先の未来。そこを何者かが襲う。この宇宙襲撃シーンは、特撮というより絵みたいです。円盤はミステリアンっぽい。鉄橋が浮いたりとかは、後のドゴラな雰囲気もあります。もしかして原作はどちらも同じ方か。ニュースを届ける世界のアナウンサーの背景も絵。日本の場合はお城付き。どこの放送局だろう。被害風景も絵。でもこの絵が昔よくあった雑誌のイラストのようで好きです。そうか、SFマンガとか少年マガジンを読んでいる雰囲気にひたれているのかもしれません。そして、日本の頭脳とでも呼ぶべき池部良さんと千田是也さんのドライブツーショット。二人の科学講義が楽しみです。村上冬樹さんは博士ではなく警部役でした。何者かに操られている外国人教授を大勢が追いかけるシーンでは、建物のコンクリートの色の感じやシンプルな構造が、とても未来的に見えて素敵です。この建物の内部シーンの統一した色味も、惑星ソラリスに映った首都高と同じような未来感があるなあと思います。宇宙に旅立つ池部さんたちがかぶる競泳キャップみたいなヘルメットがかっこいい。武骨で派手なものより機能性がありそう。「地球防衛軍」が日本ローカルの戦いとするなら、この映画は世界、いや、地球対宇宙。対宇宙人の兵器を作るシーンが、溶鉱炉や溶けた鉄とか製鉄所から始まるのが、鉄鋼ニッポンといった感じ。地上や地下からミサイルのように発射されますが、りっぱな有人攻撃ロケット。地球の司令室で使っているコンピューターが「HIPAC」。これは日立製ですね。「HIPAC」のロゴがかっこいい。大人のために池部さんと安西郷子さんラブっぽい会話シーンもちょっとあります。SF映画といえど大人向けなんです。きっと。「地球防衛軍」のお風呂シーンも大人だし、「妖星ゴラス」で隊員たちが市民から受ける非難シーンなども大人しかわからない皮肉でした。この映画のヒーローは、色々ありましたがまちがいなく土屋嘉男さんです。土屋さんが敵宇宙船に向かってレーザー銃を発射するシーンを見て思ったんですが、長距離のレーザー照射って、水を高圧放水するのと似たような圧力がかかるもんでしょうか。どちらにしろ、土屋さんがレーザー銃を発射する演技がとてもリアルに思えました。ああ面白かった。でもどっちかというと「地球防衛軍」が良かったかも。雪・晴れ。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-19008.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。