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戦後猟奇犯罪史 [DVDやら映画やら]

ドキュメント系フィクション映画。オープニングから自らを「リポーター」と呼んでいる泉ピン子さん。喋りのリズムが漫才に近くて、なんだかんだと才能なんだなあと思いました。実際の写真を見せて事件を口上しますが、実際の写真を見せながら突然室田日出男さんだったりするのが上手い。さすが映画です。1話目はちょっと長くて、理容台の上でしっぽりというのは初めて見た気がします。橋から落ちるスタントが何でもなさそうですがすごい。2話目は短い。メインは川谷拓三さんの3話目。オムニバスで短いとはいえ、主役を演じている貴重なドラマかも。変態な目だったり、何も考えてない目だったり、目の演技は天然ものでしょうか。面会に来た思想家に焚きつけられる久保清一。思想的なことをぺらぺら話され、はぐらかされる取調べに、刑事はキレてしまって思わず手が出ます。自白の強要とかは良くないですけど、刑事が「権力に対する闘争だとか言いながら、なぜ総理大臣を狙わない? なぜ若い娘さんたちを狙う?」と言うのは正論。上っ面だけの思想による後からとって付けた理屈。そんな意味で、哲学というのは、やってしまったことの言い訳集に思えます。理屈とウソと口は上手いがかんじんなことは話さず、相手の反応だけが楽しみな男に対して、刑事がとるやり方がうまい。発見された遺体の腕の時計が止まっていないところが面白い。こんなシーンでは止まっているのが定番だと思うので。晴れ。

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