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キャリー(carrie) [DVDやら映画やら]

UNITED ARTISTS のロゴの雰囲気は、プロムをイメージしているんでしょうか。オープニングからひどいことをされるキャリー。彼女のとても白い肌で白っぽい金髪は、あきらかに周りにくらべて浮いています。これも演出でしょうか。シャワールームでナニが見えるとか、男がウハウハする場面なんですが、そこで行われているのが非道ないじめでは、見る者の気分を複雑にさせます。しかしキャリー以外の人間のひどさを印象付ける大事なシーンだと思います。スローモーションとやさしい音楽がおそろしい。大人になるのは「First period」で、タンポンは英語でも「Tampon」なのか。しかもそれを付けるのを「Plug it up!」なんて言ってます。これはたぶん下品な言葉づかいなんでしょうねえ。キャリーの母親は、彼女とちがって図々しい。エヴァンジェリストはみんなそうか。親子の家の前には「For sale」なんて看板があるので、これは売り家を布教目的でタダで借りているということかなあ。ミシンのブランド名らしい「White」は、親子の名前と関係あるのか。学校でショックを受け、家に帰れば「業」とか「イブは何たら」とか「もっと祈れ」とか、宗教虐待で心も頭もボロボロ。お祈り部屋に入る前と入った後、そしてママから離れたときのキャリーの様子は、ストレスによる人格かい離っぽい。女教師が女生徒を集めて無理やり運動させるシーンは、学園ドラマっぽい一場面ですが、この女教師のスパルタさがキャリーの母親とかぶって見えるのが面白い。二人とも全然ちがうのに。その他、プロム行きを引き留める母親の言葉は正しくないけれど、最後には別な意味で正しくなるとか、お祈り部屋のキリストと最期の母親が似てるとか、皮肉がいっぱい。そのキリストの目が光っているのが怖い。キャリーのうっくつを共有して、ひたすらがまんし、フラストレーションがたまって当たり前、そして最後にいっしょに爆発する映画。見直してみると、プロムシーンが中盤過ぎからと、覚えていたより早かった。クライマックス前の幸せなひと時をじゅうぶん見せつけるためでしょう。水攻めや感電は生ぬるい。みんなバラバラにしてやってください。教室でトミー・ロスの後ろに座る女の子が、オーバーオール、赤シャツ、赤キャップで、まるでマリオ・ブラザースのコスプレ。家の中があれだけロウソクだらけだったら、キャリーがいなくても火事になります。それにしても、ナンシー・アレンさんとジョン・トラボルタさんは良いコンビですねえ。スティーヴン・キングさんの小説が原作。晴れ。


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キャリー 2013(Carrie 2013)


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