SSブログ

バットマン リターンズ(Batman Returns) [DVDやら映画やら]

ペンギン-実業家シュレック-キャットウーマンの関係にブルース・ウェイン=バットマンがちょっかいを出す。どっちかというとバットマンが控えめ。メインはペンギンとキャットウーマンの悲哀。キャットウーマンのミシェル・ファイファーさんに、ペンギンのダニー・デヴィートさん他、配役が良いです。バットマンのマスクから見えるマイケル・キートンさんの目の形と明るさが良いです。台詞が無くても、何か大変なものが産まれたのだなあと分かる、出だしの映像での映像が秀逸。セリーナ・カイルがキャットウーマンに変わっていく過程が好きです。予想外の衣装。黒いスプレーが変化の象徴。「Hello There」がちがう言葉に変わるところも洒落てます。「ミャーオ」と言ったり、砂の上に落ちれば「猫用トイレ?」なんてのも良いです。動きの中にため息が入るのが、セクシーというより疲れ、怠惰を表現している感じで好きです。キャットウーマンとバットマンの絡みはボンデージ好きのパーティにも見える。ペンギンが傘で上昇するとき、傘が破けて骨だけになって、それが回って浮き上がるというギミックが、傘のまま浮くよりも現実味がありそうで好き。ゴッサム=ゴシックっぽいイメージを確立した映画。街の統一されたイメージに、雪がモノクロっぽい雰囲気でよりいっそうゴッサム感を際立たせている・・・とか言ってみたりする。しかし街、建物、色、衣装、小物、文字にいたるまで、完璧な統一感はすばらしい。ベトナム開戦のトンキン湾事件を例に出されるのが印象的。「オレは仮面をかぶらなくても鳥人間だ」と言い、バットマンを「二重人格の仮面の男」と吐きすてるペンギン。それこそがバットマンをはじめとした、マスクをかぶったヒーローの本質なんだろうなあと思ったりする。それはラスト近くのウェインの言葉にも現れる。そんなウエィンに対するシュレックの言葉は普通の人間に近い。ヒーローだろうとヴィランだろうと皆同じ、ちょっと心の変な人なんです。ヴィランの最期に哀愁を感じる、ナンバーワンのバットマン映画でコミック映画。なんともすてきなのは、エンドロールの歌が、Siouxsie & The Banshees の 「FACE TO FACE」だということ。その内容は、ウエィンとセリーナが見つめあう姿を想像させます。ああ面白かった。最初に見たときは字幕がスペイン語だった。雨・晴れ・曇り。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-969.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。